第47回住宅デー 6月9日(日)
第47回住宅デー 6月9日(日)

Web建築ニュース

幸せいっぱい新婚夫婦/思い出重ね、絆深めて/2人で一緒に愛の巣づくり

2023年1月3日

 遠距離恋愛を経て京丹後市弥栄町でくらし始めた、幸せいっぱいの2人を取材しました。

「これからも仲良く一緒に、100年過ごせたらいいね」と寄り添い微笑みあうのは、梅田和也さん(44・大工)と礼(あや)さん夫妻です。2人は結婚1年3ヵ月目の新婚夫婦。京丹後市弥栄町にある和也さんの実家でくらしています。
奥丹後支部では青年部長もつとめる和也さんは、大工として日々技能を磨いています。22歳で住み慣れた丹後の地を離れ、大阪に出た和也さんはユニットバスの設置などの仕事を経て、再び丹後に戻ってきます。改めて大工としてスタートしたのは30代も半ばの頃でした。
 「大阪時代にゼネコンの現場などを出入りしながら、資格や講習、法令改正など、『情報』の大切さを実感していました。弥栄町に帰ってきて、京建労には青年部があるということで人脈づくりや情報収集をしようと、顔を出すようなりました」と和也さんは当時を振り返ります。
青年部を通して学びと出会いを深めた和也さん。仕事とともに地域の行事や趣味のマラソンなどで活動の幅を広げていきます。

僕はいつでも待っているよ

礼さんとはお見合いを通じて出会います。2021年1月に出会い、何度かデートを重ねて真剣交際に。7月には和也さんからプロポーズして夫婦となった2人。礼さんは「第一印象は優しそうな人だなと思いました。実際に誰にでも優しくて、でも少年っぽいところがあって、そこが魅力です」と微笑みます。
そんな和也さんのやさしさを物語るエピソードとして礼さんは「入籍当時は京都市で保育士をしていたんですが、2022年3月末で仕事を辞めて弥栄町に引っ越してくる予定をしていました。その3月末で0歳から5歳まで受け持っていた園児が卒園を迎えて。その子たちがランドセルを背負って小学校に入学する姿が見たくなったのです。悩んでいると『それは大切なことだから、僕はいつでも待っているよ』と和也さんが言ってくれて、子どもたちの晴れの姿を見届けたあと、私も晴れて弥栄町に嫁いできたんです」と振り返り、「その子どもたちが今度、この弥栄町に遊びに来てくれることになったんです」と嬉しそうに語る礼さんに、和也さんも「本当に楽しみやね」と笑顔で返します。

指切断 労災事故に絶句/妻のため安全第一誓う

実家2階の2人がくらすフロアは和也さんが施工しました。改装工程の時、内装工事を2人で施工することにしました。
 和也さんの指導の下、礼さんは作業をすすめますがなかなかうまくいかなかったそうです。寝室の壁など「四苦八苦しながらも楽しくできた」と話す礼さん。和也さんは「出会って結婚してからも離れてくらして、思い出が重なることも少なかった。お互いを知る機会と『一緒に何かやったね』という思い出を大切にしたかった」と語ります。
2人でくらし始めてしばらくしてから、梅田家に事件がおこります。和也さんの労災事故です。2022年6月に電動工具で左手薬指を切断してしまいます。
病院に駆けつけた礼さんは切断という事実に絶句します。「現場での仕事ということで、覚悟はしていたのですがレントゲンなどを見て言葉が出なくて」と夫の仕事は、危険が伴う仕事と再認識したそうです。
幸いにも切断された指は再接着され、少し動くまで回復しています。近々仕事に復帰する予定の和也さん。「建設現場ではよくあることだからと思っていたのですが、妻が心配してくれる姿を見て、ケガなく家に帰ることの貴さを実感しています」と礼さんに安全第一を約束していました。
「これからも少しずつ思い出を重ねていきたい」と語る2人。「マラソンとか現場作業とか一緒にできることを探していこうと思います」とこれからの幸せに胸を膨らませていました。

【建築ニュース1217号(2023年1月1日・15日付)】

最新記事

カテゴリー

月別

一覧に戻る

特集

  • 京建労住宅デー
  • 若者に魅力ある建設産業に