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なくそう原発 再エネ転換を/3.9集会に市民100人/3.10北部集会も盛況

2024年3月18日

 3月9日、京都市東山区の円山公園音楽堂で「バイバイ原発3・9きょうと」が開催され、約1100人の市民が参加。原子力発電から再生可能エネルギーへの転換を求めてアピール活動を行いました。
集会ではまず東日本大震災とともに、能登半島地震で亡くなられた人たちに哀悼の意を込めて黙とうが行われました。
主催者あいさつやメッセージの紹介を経て、早速メイン企画である夫婦漫才師「おしどり」のマコさんとケンさんによる講演が行われました。マコさんとケンさんは東日本大震災直後から、テレビやメディア関係者が異常なまでに原発事故に触れない姿勢を貫くことに疑問を覚え、東京電力や原子力安全・保安院(当時)などの取材を通じ、「原発事故の真実」をネットや書籍を通じて発信している2人組です。
 講演ではふたりは緻密な取材の経験を買われ、脱原発を政策として決めたドイツの教育機関に幾度か講師として招聘された経験が語られました。
マコさんは「ドイツは2023年に脱原発を実現しました。ドイツの人たちの取材を通じて市民が自らの将来を選ぶ市民性に触れました。その市民性の根源はどこにあるのかとドイツの人たちに問うと『第2次世界対戦の反省からだ』とみな答えるんです。ナチスは選挙で選ばれた政党です。愚かな市民であれば、愚かな代表を選んでしまう。誰か偉い人に従うのではなく、自ら決めることの重要性を過去の失敗から学んでいるんです」とドイツ市民の選択として脱原発が実現されたことを解説しました。
 最後にふたりは「この世の中に自分に関係のないことはありません。最後のひとりになっても自分の意見をいうことの重要性を原発事故を通じて私たちは学びました。ともに脱原発を実現しましょう」と話し、会場も大きな歓声で応えました。
 その後、集会はスピーチや集会決議などが行われ閉会。参加者たちで京都市役所前までデモ行進を行い、「なくそう原発、子どもを守ろう」と市民に脱原発をアピールしました。

原発ゼロ北部集会/避難など課題山積 廃炉が必然

 3月10日に原発ゼロ京都北部府民集会が舞鶴市の西公民館ホールで行われ、210人が参加しました。
集会では京都第一法律事務所の渡辺輝人弁護士が、オンラインで能登半島地震に学ぶ原発の危険性と大飯原発差止訴訟への対応について講演を行いました。
渡辺弁護士は講演の中で「能登半島地震の影響で志賀原発にある電源5回線のうち、2回線が使用できない状態。大事故にならなかったのは、停止中で震源も遠かったといった偶然が重なったから。稼働中で大事故になっていたら孤立集落もあり、避難もままならなかった」と話しました。
講演の最後に大飯原発差止訴訟の今後の予定が紹介され、運動に結集するよう参加者によびかけていました。
また京都北部を代表して宮津と丹後から活動報告が行われ、地域で地道に継続して宣伝行動を行っていることが紹介されました。
集会後は西公民館からJR西舞鶴駅までデモ行進を行い、舞鶴市民に原発NOの声をとどけました。

【建築ニュース1242号(2024年4月1日付)】

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