いらかの波 No.1229
2023年7月13日
「建設労組がなぜ平和運動を？」。本紙で連載した企画への反響が大きかった。今紙面も平和を願い行動する仲間たちの記事だ。連載は京建労ホームページ内のＷｅｂ建築ニュースで「連載・地下足袋と軍靴をこえて」として公開されているので、この紙面を見て「なぜ？」と思った仲間は一度読んでみてほしい▼「平和で安全な日本でこんな事件がおこるなんて」。そう多く聞かれた「安倍晋三銃撃事件」から1年。戦後日本の闇「統一協会問題」が再び白日のもとに晒された▼再びとは、1992年に合同結婚式に有名人が参加し、それを発端に同宗教への疑念が連日報じられた件。それもなぜか下火となった。教団は名称変更を申請、2015年に認証。「旧統一協会」で良い▼元首相が絶命した事件は、容疑者の犯行動機から自民党とカルト宗教の癒着の歴史に光をあてた。「憂國の士」と勇ましく、「反日カルト」と仲良しこよしだったとは、多くの方が驚かれたことだろう▼戦後日本の根本に巣くう「蛭（ヒル）」を見た思いだ。わが国から富を吸い取る搾取者たち。護るべきは日本ですらなかったという姿はもはやオカルト。これらとたたかう力を結集することが平和への道と、答えの出た1年だった。（巧）
【建築ニュース1229号（2023年8月1日付）】
