2018年11月15日
近畿地方で唯一の在日米軍施設である経ヶ岬通信所。京丹後市袖志の経ヶ岬に建設され、Xバンドレーダーを配備した基地として米軍人・軍属が160人以上勤務しています。この基地の撤去を訴える「米軍基地いらんちゃフェスタin丹後2018」が同市峰山町の丹後文化会館で開催され、700人が参加しました。集会後は市内をデモ行進し、住民へアピールを行いました。
京建労からも地元の奥丹後支部をはじめ北部の支部や京都市内・乙訓・口丹・南部の各支部からも多くの仲間が駆けつけ、合計83人が参加しました。
午後1時に開会し、第1部では米軍基地の現状の報告として「宇川有志の会」事務局長の永井さんよりスライドでの報告が行われました。
永井さんは今年に入って行われている基地の拡張工事の写真を示しながら「工事内容の掲示もされていないし、土曜日の工事も約束違反で行われていた。果ては軍人のための宿舎建設工事では、敷地外を掘削し領土侵犯までやる始末です」と米軍の横暴さを告発しました。
続けて「5月15日には伊根町でおきた交通事故による重傷者をドクターヘリで搬送するため、停波の要請をしたが米軍は実施しなかった。ヘリは経路を変更し、搬送が17分も遅れてしまうという事件もおこりました。これは私たちのいのちや安全より米軍の運用が優先されるという日米地位協定そのものを示すものです。やはり米軍基地は私たち日本人のいのちやくらしを守る存在ではないということです」と怒りをこめて報告しました。
また10月2日に亡くなった「宇川有志の会」代表の三野みつるさんを偲び、中塚智彦さんより、経ヶ岬の自然の美しさをうたった曲が披露されました。
連帯のあいさつでは日本共産党参議院議員の倉林明子さんより、米軍基地をとりまく国会情勢が報告されました。「辺野古新基地建設反対」の民意は、玉城デニー沖縄県知事の誕生で示されたことを強調しました。
一方で行政不服審査法に基づく審査請求などで、沖縄の民意に耳を傾けず対決姿勢をとる安倍首相を痛烈に批判。「野党共闘を前進させ安倍政権を打倒しよう」と参加者に訴えかけました。
集会終了後に行われたデモ行進ではシュプレヒコールをあげながら、市民に「基地はいらない」「子どもたちに美しい故郷を残そう」と訴えかけました。
全行程終了後に奥丹後支部の木崎支部長も京建労参加者の前であいさつし「私も地元としてがんばります。府内全体で『基地はいらない』の声を広げてください」と訴えを行いました。
【建築ニュース1134号(2018年12月1日付)】