2026年3月17日
5年前、世界を恐怖に陥れた「新型コロナウイルス感染症」。先日、私もまた感染しました。もうどこかに報告する必要もなく、薬を飲みつつ「5日間の外出禁止」をいわれただけでした▼人を変な目で見たり、また自分も見られていたり、いやな思いをしたあの日々は何だったのだろう。しかしあの大変な時代の中で、素晴らしい作品も生まれました。辻村深月さんの小説『この夏の星を見る』です▼コロナ禍で多くの行事が中止になっていく中、星や宇宙が大好きな学生たちが、同じ時間に同じ星を見つけ、その速さや難しさで得点を競う「スターキャッチコンテスト」というゲームを通じ、つながっていく物語です。作品の中にこんな言葉が出てきます。「コロナって、悪いことばかりじゃないね」。とても印象に残る言葉でした▼SNSなどでうわさや悪口があっという間に広がるようすを見ると、まるでコロナが広まっていった時のことを思い出し、とても不快になります▼1月に行われた大相撲初場所で安青錦関が優勝決定戦を制し、天皇賜杯を手にしました。そのインタビューには感謝の言葉と、人を敬う心があふれていました。それは私たち日本人が忘れかけているものではないでしょうか。(大)
【建築ニュース1284号(2026年4月1日付)】