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「円山」に2000人集った憲法記念日/日本国憲法の精神広めよう

2025年5月23日

 日本国憲法が施行された「憲法記念日」、快晴に恵まれた円山公園音楽堂で開催された「生かそう憲法 守ろう9条5・3憲法集会in京都」に2000人が集いました。
京建労からも、16支部(北部以外)・本部からあわせて269人が参加して、日本国憲法の理念と価値を再確認しました。
5月3日の憲法記念日と、11月3日の憲法公布日に開催される2つの「憲法集会」に、京建労は毎年必ず参加しています。
 開会あいさつに立った「憲法9条京都の会」代表世話人の岡野八代さん(政治学博士)は、「南西諸島はじめこの京都でも敵基地を攻撃するミサイルが配備されています。物価と軍事費だけがどんどん上がっています。専守防衛を捨てた日本はかつて植民地にした近隣諸国を敵視する危険極まりない軍事国家になってしまった」と指摘し、「防衛には軍事力ではなく、日本国憲法の精神を世界に広めること」と強調しました。政党あいさつやスピーチなども行われ、集会後には河原町御池まで「憲法ウォーク」として、アピール行進を行いました。

世界に誇れる憲法の理念とひどい日本社会とのギャップ

 憲法集会での本田由紀さん(東京大学大学院教育学研究科教授)による記念講演「憲法の理念と日本社会の課題」からその一部を抜粋してご紹介します。
【本田由紀さん】
 「社会を変えていける」という考え方や、政府に対して「NO」を言うとか、日本はそうした考え方と行動が、国際比較でみるとめちゃくちゃ低い。私はデータで把握する仕事をしているので、全部根拠があって言っていることです。
いうまでもなく崇高な日本国憲法と、この酷い日本社会の現状、このギャップが大きな問題なわけです。世界に誇れる理念を掲げる日本国憲法を有しているにもかかわらず、その理念はさまざまに実現されていません。
日本国憲法の原理である「国民主権・平和主義・基本的人権の尊重」が一層ふみにじられる事態があらわになっています。
国全体としての、下から湧き上がるような運動によってこそ日本社会の諸問題は何とか是正していくことができるかもしれない。その瀬戸際に立っています。それによってあらためて、日本国憲法の理念の実現をめざしていくべきです。憲法に汚い手を突っ込んで変えて、汚い日本の現実や世界の混乱に合わせていく方向に、この崇高な憲法を歪めていくようなことは決して許してはならないのです。(文責編集部)

【建築ニュース1267号(2025年6月1日付)】

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