

2025年10月15日
いま建設業に従事している仲間たちは、何を思いながら仕事に打ち込んでいるのだろう▼住み手にとって良い住環境の提供はもちろんのことである。その中で働く私たち建設労働者は高い技術力を要求される。改造工事に関しては的確な判断力も必要になってくる。しかし対応できる従事者の数は少しずつ減少している▼多くの建築様式がある現在、それぞれで人材育成がすすんでいる一方で、多様なことに対応できるだけの経験を積める工夫も必要になってくるのではないだろうか。建設の中で大工職のなり手が少ない状況で、町場の大工は日々頑張って住み手のため、地域のためを思って仕事をしている▼町場の労働環境は良くなりそうでなかなか前進が見えない。そこで私たち労働組合は何ができるのだろうか。賃金確保の制度として建設キャリアアップシステムの活用がすすんでいるが、町場では活用が停滞をしている。今こそ若手従事者が将来を見据えて考え、行動するときだと思う。そのためにも、たくさんの仲間との出会いやかかわりを求めて組合に入ってもらい、たくさんの知恵を出しあって、町場の建設従事者にも処遇改善策が届く、未来を切り開く発信のできる組合であってほしい。(政)
【建築ニュース1276号(2025年11月1日付)】