2025年11月5日
【本部・奥野克彦書記次長】
2025年度の秋の仲間ふやし月間は「分断ではなく連帯を」をスローガンに、「要求・請求運動を通じた強く大きな組織建設で建設職人の未来を私たちの手で切り拓こう」と仲間ふやし運動にとりくみました。
運動で重視した点は、組合員一人ひとりが京建労を「わがこと」とし、帰属意識を高めて組織を強化することです。みずからが感じた「入ってよかった」を語り、聞くことで制度などの要求を思いおこして、未加入者の紹介を引き出す対話をめざしました。
若手支部役員の仲間は、率先して訪問対話を行うなかで、「私に、あなたの『入ってよかった』を教えてください」と仲間に問いかける対話を実践しました。「組合のメリットは何ですかと聞くことによって、組合に入ったきっかけや入っている理由を思い返すことができるし、仲間の『よかった』を共有することで、もっと伝えたいと思うようになった。ベテランの方がやっていたことを引き継いでいきたい」と「わがこと」仲間ふやしの経験を語っています。
こうした一人ひとりの仲間に依拠した運動が、ベテランと若手役員の運動の継承として実践されたことは運動の大きな前進です。
また組合で次世代層とよぶ50歳までの仲間を対象とした企画が各支部でとりくまれ、参加した仲間が行動にも参加するなど組織の活性化につながっています。とりわけ建設従事者で多数派を占める団塊ジュニア世代・ボリュームゾーン対策において、次世代層が声をかけた元組合員が再加入するなど効果をあげました。
現場でも地域でも中心となる、次世代層の活動参加は、民主的な建設業界づくりに欠かせません。同時に「ベテラン」と次世代層が融合する、分会組織建設を意識したとりくみをさらに広げることが重要です。
「支部合同の名刺交換会に声をかけた仲間が未加入者を紹介し、2人で参加」「市町村国保値上がりで加入者がふえた」など、私たちが積み上げてきた運動と情勢に対応できる組合の力を仲間が自信をもって未加入者へ伝える「わがこと」仲間ふやしの奮闘が運動を励ましました。
激動の建設業界において、今こそ仲間の声に寄り添い対応する労働組合の出番です。変化する時代にこそ組合の力が発揮されます。京建労75年の歴史は仲間をふやすことで切り拓いてきた歴史です。新たに加入した仲間とともに、より強く、大きな京建労をつくりましょう。
【建築ニュース1277号(2025年11月15日付)】