2025年11月5日
京建労が運営する「全京都建築高等職業訓練校」では毎週水曜日に、「実技」と「学科」に関する講義が行われています。
年に数回、課外授業と題して、伝統建築や著名な設計士がかかわった建築物の見学会なども行われます。10月15日には「かんな講習」と題した特別講義が、同校の実習エリアで行われ、1年生4人と2年生2人が受講しました。
この日の「かんな講習」では名うて技能者を代表し、京建労の組合員2人が特別講師としてかんなをはじめとする大工道具に関する知識や、考え方を実技も交えて語りました。
講師として参加してくれたのは足達宗凡さん(西京)と園田金侍郎さん(西京)で、足達さんは全建総連青年技能競技大会の指導官もつとめています。また園田さんは同校の46期生(2016年卒業)で、2024年の「かんな講習」に引き続き、後進育成のために参加してくれました。
2年生の2人は前回受講して感じた自らの課題をふまえて、台の直し方や刃物の手入れの仕方など具体的な質問を講師に投げかけていました。1年生は入職して半年の生徒や日頃、かんななどの手道具をあまり使わない生徒もいるので、かんなの使い方から木材の特徴など初歩的な内容を講師の2人から教わっていました。
講習では講師の仕上げたかんなで木を削ってみる体験も行われ、生徒たちは自身のかんなとの比較を行っていました。
【建築ニュース1277号(2025年11月15日付)】