

2025年8月4日
広島・長崎に原子爆弾が投下されてから80年が経つ。私の住まう乙訓地域では毎年、8月6日の広島原爆の日に7つの寺で平和を願って鐘を撞くつどいが行われている。乙訓原水協のよびかけで地労協参加団体を中心に、近隣住民も参加して8時からラジオから流れる平和式典にあわせてみんなで黙とうを捧げ、鐘を撞く▼盛夏なので早朝でも暑いのだが、 80年前の原爆投下直前の広島と長崎も暑かったと記録にある。原爆の灼熱の火は盛夏の暑さとは比べ物にならなかっただろう。広島と長崎の両市民は、水を求めて川の中に飛び込んだという▼私の所属する乙訓支部では毎年、 2人の仲間が原水爆禁止世界大会に参加し、被爆地で平和の祈りを捧げている。未だに世界中では戦争が絶えず、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルがガザ地区やイランへ攻撃を行うなど多くの市民が犠牲となっている。国連安全保障理事会をはじめ、世界の平和維持活動はどうなっているのか▼私の父は太平洋戦争で兵隊に行き、帰ってきたが、若い兵士がいなくなり2度目の徴兵で満州へ行った。戦場では鉄砲弾の音がヒューン、ヒューンと聞こえ、近くにグサッグサッと音がするととても怖かったと話していた。(熊)
【建築ニュース1272号(2025年8月15日・9月1日付)】