2019年3月12日
関西建設アスベスト京都訴訟・大阪訴訟の原告団・弁護団は、2月15日にエル・おおさかで「最高裁勝利に向け、大きなうねりを! 関西建設アスベスト訴訟大集会」を開催し、会場いっぱいの224人が参加しました。
この集会は、昨年大阪高裁で2つの勝利判決(京都1陣訴訟・大阪1陣訴訟)を勝ちとり、今後、札幌高裁や福岡高裁などの判決が予想され、最高裁でのたたかいをはじめ、これまでにない大きな山場、正念場を迎える中、今までの到達点と課題を明らかにし交流を深めることを目的に開催しました。
建設アスベスト訴訟は、現在、東京高裁(神奈川1陣・東京1陣)と大阪高裁(京都1陣・大阪1陣)が、最高裁に上告しており、全国的に連帯してたたかっていく必要があります。
また、全面解決に向けては、政治的な解決が必要で私たちがめざしている「建設アスベスト被害者補償基金制度」を国と建材企業の拠出で作らせていく必要があり、まさに「最終決戦」を迎えます。
現在、京建労では「最高裁宛て」の公正判決を求める署名と「安倍首相宛て」の要請署名をとりくんでいます。
このとりくみを大きく成功させ、2陣のたたかいとともに運動していくことが重要になっています。
集会では「2019年 建設アスベストの闘いの展望」として建設アスベスト訴訟全国連絡会事務局長の清水さん(元全建総連書記次長)の講演や、大阪訴訟弁護団長の村松昭夫弁護士が「大阪判決W勝利の意義」と題して話し、原告団の訴え(いずれも左記抜粋)などが行われました。
採択された集会アピールでは、「『すべてのアスベスト被害の救済』という大義の旗を掲げて闘う原告と、その要求を支持する世論、10度にわたる勝訴判決の力が、国と建材メーカーを追い詰め、闘いが前進している」などとしました。
京建労酒井書記長が閉会あいさつに立ち「最高裁勝利に向け大きなうねりを作り出し被害者の全員救済、建設アスベスト被害の全面解決を一日も早く」と訴えて、団結ガンバロウを唱和し閉会しました。
【建築ニュース1139号(2019年3月15日付)】