2017年9月15日
2017年原水爆禁止世界大会(以下「原水禁世界大会」)が、8月7日~9日に長崎市内で開催されて、海外と全国から7000人(閉会時)、京建労から平山副委員長を団長に33人が参加しました。2017年7月7日にニューヨークの国連本部で「核兵器禁止条約」が賛成122票・反対1票・棄権1票で採択された歴史的な情勢のもとでの同大会となりました。開会総会で、中満泉(なかみつ いずみ)国連軍縮担当上級代表が登壇した際には、会場が割れんばかりの拍手につつまれました。また、全建総連と建設長崎共催の「長崎慰霊祭・職人のつどい」(8月8日)には、平山団長が参列しました。
【本部・平山幸雄副委員長】
今回初めて「原水禁世界大会」と「建設労働者・職人原爆殉難者慰霊祭」に参加しました。
初日の長崎市民会館体育館での「原水禁世界大会」開会総会は、会場からあふれるほどの全国からの参加者でした。中満泉・国連軍縮担当上級代表をはじめ国連、政府代表からの発言があり「7月7日に国連本部で開かれていた交渉会議で『核兵器禁止条約』が採択され、核兵器のない世界の実現へ大きな一歩が踏み出される歴史的な転機を迎えている」との報告に、会場は大いに沸き立ちました。
翌日は京建労を代表して、全建総連と建設長崎共催の「建設労働者・職人原爆殉難者慰霊祭」に参加して慰霊塔「不戦平和之塔」を前に、全建総連の仲間の代表とともに礼拝して、献水(日本各地から地元の名水を持ち寄る)を行って、「核兵器廃絶」と「不戦平和」を誓いました。
戦争も核もない平和な日本を建設する決意をし、今後も活動していきたいと思います。
【宇治・濱本さん】
今回、原水禁世界大会に初参加させていただき、大変よい経験をさせていただきありがとうございました。テレビや署名活動で、核廃絶運動をしているのは見ていましたが、なんとなく「あ~やってるな~自分も署名しとこ」と思っているくらいでした。
こんなにも被爆国・日本国民が核廃絶の運動をし、言葉では「核がない平和な世界づくりにしたい」といいながら、核廃絶の署名にはサインしない安倍首相。
この現実に疑問がありながらも、それはおそらくアメリカのトランプ大統領や安倍首相、北朝鮮・ロシアなどのリーダーたちは、核で商売や他国への圧力を考えているから捨てられない現状にあるのだと感じました。「こりゃダメだ」の一言です。核と人・地球は共存できない。
この運動は、声を上げ続けた国民の努力の結果なのです。自治体や個人の署名努力、本当に平和を祈る思いが、今回の原水禁世界大会に集約されているのです。
僕たちはこの運動を真摯にうけとめて行動し続けることで、本当の平和をつかめるのだと確信しました。
【建築ニュース1108号(2017年9月15日付)】