2017年6月15日
第65回定期大会が終わった。胸を打つ発言があった。東日本や熊本地震のボランティアなど京建労の心髄とする弱い人に寄り添い、そこに駆けつける姿は私も含め組合員としての誇りを感じるものであった▼今後、克服しなければならない課題も代議員の発言から感じさせられた。個人加盟の労働組合が、事業所単位で加盟してくる。居住地単位での組織が妥当なのか、事業主とそこに働く労働者の要求の違いにどう応えるか。それぞれ個別に方針が出ても、統合した形では相反することもある。楯と矛となることもある。宮本武蔵の如く、二刀流の方針が必要かなと思う▼量から質への転換、弁証法の発展が求められる。そのエネルギーをどこに求めるか、書記の人手不足の中で容易なことではない。そこで印象に残った発言があった。「ひとりの頭で考えるより、みんなの知恵を集める運営が大切」、分会、班までおろして討議する。理屈ではわかるが、そんな時間がとれるか。思ったことが言え、充分討議されているか▼共謀罪、憲法改悪、社会保険問題、そして機構改革すべて「まったなし」で現実は容易ではない。また矛盾であるが、私は「ひとり知恵より、みんなの知恵」を信じる。(兼)
【建築ニュース1103号(2017年6月15日付)】