2020年1月2日
編集部 本部主催の「次世代合宿」についてですが、中村さんが宇治支部の次世代委員として参加されたと思います。感想などお聞かせ願えれば。
中村 講師で来られていた東京土建の石川さんの経験などを聞いて、「自分はあまりやっていないなぁ」という印象を持ちました。もっとがんばらないとと。全体的なことでいえば、次世代といいながらベテランが多かったような…まわりを見渡して若い仲間がいない。そこには組織として産業として危機感を感じてほしいと思いますね。
熊谷 おととしの合宿などには私が参加しました。初めて会う人も多くて、目的もしっかりしていた印象。そこでつながった人たちとは今でも連絡取り合っています。その合宿で交わされた会話はとても深くて、「支部でも生かしたい」と強く思いました。
中村 正直、この前の取り組みはそこまでは感じられなかった。せっかく時間を使ってきているからには、まじめに取り組みをすすめたいという思いは強いです。組合が、地域が、仕事がどこに向かっていこうか、という目的を決めて、話し合いたかったというのが本音です。あ、でもガッツある他支部の仲間にも出会えたのはめちゃめちゃいい経験になりました。その人も分会役員で。分会長ベースの次世代企画もやりたいと思いましたね。
編集部 宇治支部の次世代といえば「UJI」がありますね。現在の活動やこれからを教えていただけますか。
熊谷 発足から5年が経ちました。65周年のファミリーフェスタでの出展がスタートラインにあると思います。私自身は専門部長から支部の五役となって、「UJI」もとなると限界を感じて中村くんに話をしました。その際に組織部の一部、特別専門部として「UJI」を1年かけてあらためて準備することになったのです。
中村 2020年の支部大会で改めてスタートを切ることになります。
熊谷 中村くんから「本部にいくにはどおしたらいいの?」と聞かれて、「それなら次世代委員をやるといい」ということで交代することになりました。
中村 熊谷さんが話す、他の支部の仲間との交流の話しを聞くと、わくわくするというか、すごいなぁと感じたんです。他支部の人たちと関わるともっと分会が良くなるんじゃないか、もっとUJIが活性化するんじゃないかと思って、「本部にいくには」と聞いてみたんです。
編集部 「UJI」とのかかわりがあるかわかりませんが、2019年9月に行われた支部の出陣式では、熊谷さんや中村さんが活躍される場面が多かったですね。
熊谷 全組合員に配布するタオルを紹介せよとふられて…月間の組合員訪問では軸になるので、すべるわけにはいかいないし、中村くんとも相談してファッションショー的なものにしました。だいぶ苦労しましたが、中村くんと一緒にできたのはとても助かりました。
中村 当日、登場した仲間たちも現地調達で(笑)。でもみんな二つ返事で参加してくれた。UJIのメンバーも多くいたので意思疎通も当日で素早くできたし。
編集部 そういえば、各分会から次世代の仲間が出陣式には参加していましたね。呼びかけをされたのですか?
熊谷 特に次世代で参加を募ったというわけではなくて、みんなが分会で何らかの役員をやっているんです。年々、「UJI」のメンバーが分会役員をやるケースが増えてきてますね。西小倉の川崎くんや、上中の上田くん、六地蔵の河合さん、黄檗の舩川さんそして青年部の西脇くんなどたくさんの若手が分会を支えるようになって来ましたね。
中村 みんなちゃんと分会役員やってるよね。そういう意味では、組合に触れる最初の機会がUJIであったことはいいことだったのかもしれませんね。分会、地域が一番面白いし大切ですから。
編集部 あらためておうかがいしたいのですが、「UJI」の今後はどのようなものを描いておられますか?
中村 やっぱり家族、特に夫婦で参加できるものにしたいですね。何よりも家族の協力なくして仕事も組合も成功はしないと思います。みんなで考えて趣旨をはっきりさせて、総会やルール、会計なども決めて特別専門部化へ準備を進めたいです。
熊谷 他支部の次世代仲間の話を聞いていると、最初の一歩でつまづいているケースも多いと思います。書記局の役割は大きいと思いますが、目的や集まるだけではやはり組織化はできないと思います。セミナーや飲み会の単発で終わっている支部も多いのではないかと思います。「役に立つ組合」どまりではもったいない。そういう点では7月にある70周年のイベントは、各支部でも次世代を組織化するに当たってチャンスなのではないかと、私は思います。逆に言えば、これを逃すとしんどいですね。
中村 「UJI」では65周年で、うまくいったよね。あれが今の土台となっている。
熊谷 人を集めてどうするというのもいいんですけど、目的への過程が仲間にとっては大切だと感じたんです。70周年では支部の垣根を越えて支えあえたらとも考えています。
中村 イベントありきの組織ではなくて、居場所作り。ここに来たら誰かいる。そんな組織がいいですね。