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学習交流 75周年に向け意見交換など/次世代つどい合宿ひらく

2023年12月6日

 次世代建設委員会が「学習・交流合宿」を開催しました。会場となった「美山町自然文化村・河鹿荘」に本部・支部の仲間の代表ら総勢28人がつどい、11月18日から19日にかけて組合活動に関する意見交換を行いました。18日の午後6時に集合して親睦交流会を開き、2日目は講演・フィールドワーク、スポーツ交流、75周年事業に向けての意見出し・グループ発表などにとりくみました。

次世代を担う仲間として選出された本部・支部の代表が、まとまった学習と仲間同士の交流の機会を通して親睦をはかるための機会として「学習・交流合宿」にとりくみました。
18日の午後6時に南丹市美山町に集まった仲間は20人。夕食と親睦交流会を開き、宿泊をともなうこともあり参加者たちは時間を忘れて、日頃それぞれに感じている活動の課題について率直に意見を交わし合いました。
2日目となる19日朝からの参加者8人が合流し、28人となった次世代建設委員の仲間たちは、北陸新幹線延伸問題についての講演(左上参照)・フィールドワークや、パラリンピックの正式種目でもある「ボッチャ」でスポーツ交流。その後、2025年に迎える京建労75周年の記念事業についての意見、アイデアを出し合うなどしました。

所属支部を超え同世代交流

 「日頃、分会や支部の活動で同世代と意見を出し合える機会は少なく、良い経験になった」との声が何人からも聞かれ、感想文でも「将来の京建労を担う次世代の育成、継続すれば良くなる」など、支部を超えた次世代の交流が歓迎された企画となりました。
「ボッチャ」というスポーツには馴染みがない参加者も多い中で、3チームに分かれて競技するうち、「想像以上におもしろい」と白熱。優勝チームに景品として用意された「カボチャのおもちゃ」とMVPとなった右京支部の登本さんに贈られた「小説・坊っちゃん」…。「ダジャレかよ」と、みんなで大笑いし、体を動かし楽しみました。その後、今回の最後の課題として「75周年企画アイデア・ファシリテーション」で3つのグループごとに意見をまとめて発表し合いました。
 これまでに周年行事で開催した、まつり形式のイベント動画を見て、さまざまなアイデアが出し合われました。参加した村瀬書記長は「今回、白紙から出された次世代の意見を出発点にして議論をスタートさせます」とあいさつ。75周年企画の具体化は、今後の機関会議などで提案され、練り上げられていきます。

次世代建設委員会とは

2013年に設立され、各支部から選出された50歳以下の組合員と、本部次世代建設常任委員会が学習・交流・意見交換を行っています。京建労を支えてきたベテランと若手が力をあわせ、次世代の要求にかみ合う京建労の「世代的継承」を目的に活動しています。

 

北陸新幹線 小浜-京都ルートはナンセンス

神戸大准教授・長野宇規さんの講演より、その一部を要約して紹介します。

【長野さん】
私は南丹市美山町の北陸新幹線建設予定地の当該地区に住んでいます。専門は地域計画・農村計画で、合意形成や環境保全の観点からこの計画を問題視しています。
関西広域連合でも、敦賀から米原へつなぐことが合意されていたのに「与党プロジェクトチーム」が発足し、非公開議論でガラッと話が変わり「通称、小浜-京都ルート」になると宣言されました。
建設費は、当初2兆1000億円とされ、米原ルートの3倍、現在なら当初試算額の倍になるのではといわれ、造った結果赤字になる路線です。
 なぜこのような決定がされたのかが公にされていません。各所に質問状を出しても「北陸と関西の間の移動の速達性、利用者の利便性等を総合的に勘案し適切」と。これ以外には一切明らかにされていません。
この工事では少なくとも900万㎥の残土が出ます。美山・京北地域の深い地盤はヒ素濃度が高く、自然豊かで景観のいい地域の谷を、掘りおこした毒性の高い残土で埋め立てると考えられます。
私は、地震への心配もある中で、大深度地下に新幹線を通す工事自体がナンセンスだと思っています。(文責編集部)

【建築ニュース1237号(2023年12月15日付)】

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