2018年1月3日
72年前に沖縄で繰り広げられた悲惨な地上戦に触れ、平和の尊さを知った主婦の会の三明さん。人として母として「戦争をさせない」ことを心に誓います。未来を生きる子どもたちへ、三明さんは「平和が大好き」という言葉を贈りました。
【三明さん】
平和な世の中は、なかなか簡単に実現することではないと思います。世界に目を向ければ、戦争に傾きかけている国もあります。私たちもいつ危険にさらされるかわかりません。
2015年に京建労の沖縄平和ツアーに参加したとき、戦争の悲惨さに触れ、同時に平和であることの尊さを身にしみて感じました。小さな子どもが戦争によって未来を奪われた現実。人として母として、私は二度と戦争はおきてはいけない、おこしてはいけないと思っています。
未来を歩む子どもたちには、何よりも命を大切にしてほしいと願っています。殺されてほしくないし、殺してほしくもない。いがみ合いのない社会をつくってほしいです。
そのためには私たちが平和な社会を守り続けること、そして子どもたちにはしっかり政治に参加して自分たちでいい未来を選んでほしいと思っています。
西京支部の今西さん(49・住宅設備)は現役のラガーマン。仲間と一緒に楕円形のボールを追い続けます。「笑顔で!!25条は大切!」と書かれたボードの周りには、満面の笑みを浮かべるチームメイト。今西さんは「憲法25条の精神が笑顔を広げる」と話します。
【今西さん】
「笑顔」というメッセージには「人生は楽しく過ごさなきゃ」という意味がこもっています。苦しいときもあるだろうと思いますが、趣味や家族を大切にし、笑顔で過ごすときっと人生は楽しいものになると思うんです。
私は趣味でラグビーをしています。高校からはじめもう35年になります。生身の人間が全力でぶつかりあい、仲間とともにボールをつないでいく。ひたむきに仲間たちと一緒に前へ前へとすすむ。みんなで助けあうことで前進していくスポーツです。これは私たちが生きていくためにも必要なことです。
憲法25条にはこれに似た精神がこめられていると思います。みんなが助けあう社会への理念が描かれています。困っている人、歩みの遅い人に手を差し伸べようと。そして助けあう社会へ国が導いていかなければならないと感じています。
憲法25条の理念が守られれば、世界だって平和になれる、みんなが笑顔で過ごせる日が来ると信じています。
「子どもや家族の明るい未来のため!!」そう記したのは宇治支部の西脇さん(29・型枠大工)と妻の江里さん。待望の第1子の誕生に胸を膨らませる2人は、憲法に描かれた平和を希求する日本と働く人が輝ける社会に思いを寄せます。
【西脇さん】
妻のおなかの中には待望の第1子がいます。すくすく大きくなっていくおなかをみて、自然に笑みがこぼれてしまいます。
妻と結婚し子どもを授かり、家族の温もりを再確認しました。この温もりは絶対に失いたくありません。ましてや戦争や紛争などで、妻や子どもを泣かしたくない。僕らの親たちが憲法9条のもと、平和な日本と家族を守ってきてくれました。今度は僕が守っていく番だと感じています。
【江里さん】
毎日、ヘトヘトになって帰ってくる夫を迎えて、「がんばってくれてるんだな」と心が温かくなります。
子どもが元気に大きくなるためには、教育や福祉など制度の力が必要だと思っています。私も働いて家庭を支えていきたいので、子どもを守る社会、働く人が輝ける社会になってほしいと思っています。
【建築ニュース1115号(2018年1月1日・15日付)】