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アスベスト京都1陣/大阪高裁2018年2月に結審

2017年11月13日

 10月19日、関西建設アスベスト京都1陣訴訟は大阪高裁で第5回期日を迎え、原告による意見陳述などが行われました。
今回意見陳述を行ったのは原告団共同代表の寺前晴美さんと、三須磨一也さんです。寺前さんは故寺前武夫原告団長の娘さんで、遺族原告として裁判をたたかい今回はじめての意見陳述に立ちました。

寺前さんは生前の武夫さんの無念を法廷で語り「父は日ごろから家族に心配をかけまいと、しんどいということは口にはしない人でした。その父が亡くなる直前に『苦しい、苦しい』と繰り返し訴え亡くなりました。アスベストが無ければ、父ももう少し余生を楽しめたはず。それを苦しみながら死ななければならなかった。本当に悲しくて悔しい」と訴えました。三須磨さんも「仲間や後輩職人たちが私のように苦しみを味わってほしくない。一刻も早い全面解決を望む」と陳述しました。
報告集会では支援者を代表し東山支部の田中實副支部長が寺前武夫さんとの思い出を「とても穏やかだった寺前さん。彼が裁判でたたかう決意をしたのは、『未来の若い職人のために』との強い意志があったからです。私と寺前さんは40年近く一緒に活動した仲間です。亡くなられたのは大変ショックですが、娘の晴美さんをこれからも支え、解決へ私も頑張りたい」と語り、あらためてたたかう決意を表明しました。なお同訴訟は2018年2月に結審が予定されています。

【建築ニュース1112号(2017年11月15日付)】

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