第48回住宅デー 6月8日(日)
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いらかの波 No.1275

2025年10月6日

洛南支部に城陽市長選挙の応援に行き、午前の行動を終えて事務所に戻ると、カレーのとてもいい香りが漂っていました。主婦・女性の会の皆さんが昼食を用意してくださっていたのです。ホクホクじゃがいもとゴロゴロ野菜の素朴な家カレーに、思わず「いただきます」と声を出しました▼両親が亡くなり、一人ぐらしになって2年。だれかと向きあいながら食事をすることの温かさを久しぶりに思い出し、危うく涙が出るところでした。人は一人きりの食事がずっと続くと、心までしぼんでしまうのかもしれません。人と向きあい、ふれあい、ともに食事をすることの大切さをしみじみ感じ、これからは「いただきます」や「ありがとう」をちゃんと言葉にして思いを伝えていきたいと思いました▼そんな思いを抱えながら手に取ったのが、新川帆立さんの小説『ひまわり』です。総合商社で活躍していた女性が事故で頚髄損傷となり、肩から下が動かなくなってしまう。やさしさの中に潜む差別に打ちひしがれ、絶望的な状況の中でも音声入力を駆使して司法試験に挑み、前例を打ち破って合格する姿は、読む者に勇気を与えてくれます▼読み終えたとき、涙があふれ心が温かくなりました。(大)

【建築ニュース1275号(2025年10月15日付)】

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