第48回住宅デー 6月8日(日)
第48回住宅デー 6月8日(日)

Web建築ニュース

【新春鼎談】自由と民主主義のために今できること/「平和」求める声強くつなげて

2026年1月3日

 「京建労本部教宣・平和部」の梨子本忠士部長と、「6・9行動」や「赤紙配り」をはじめとする平和活動にとりくみ続ける「京建労主婦・女性の会」の酒井みどり会長、そして2月15日に開催する「京建労75周年フェス ファミリーデー!」にも「平和と自由の歌」を届けてくれるシンガーソングライターの川口真由美さんのお三方にお話をしていただきました。高市首相の「台湾有事は存立危機事態」発言に代表されるように、いま日本の「平和主義」が脅かされています。排外主義を掲げる政党が躍進した社会の中で、差別と貧困のない世の中をつくろうと活動してきた人たちはいま何を思うのか。


シンガーソングライター
川口真由美さん

【梨子本さん】 京建労に入って原水爆禁止世界大会に行って、正直にいうと『組合って何でこんなことしてるの』と最初は思いました。しかし、被爆地の集会で衝撃を受けました。活動するうちに『なるほどな』と思えたのです。僕らが何十年も修行してやっと一軒の家を建てられるようになる。その家を一瞬のうちに爆弾で壊され、焼かれる。そんなことは絶対に許されないと思っています。僕にできることは事実を知らせることで、そういう会話をすることだと思うのです。
【酒井さん】 私は、第二次世界大戦後のあまり知られていない史実に興味が深くあり、勉強しています。私の住んでいる所は、陸上自衛隊福知山駐屯地のごく近くで、夜に歩兵訓練なのか、迷彩服を着た何百人もの隊員が家の前を列を組んで歩いていく。フェンスの向こうには銃をもった隊員さん。そんな光景を目にします。『この人たちは実際戦争になったらどうなるのだろう』と毎日思います。主婦・女性の会には平和部があり「赤紙配り」の活動もしていますが、赤紙をもらった時点で全てを諦めないといけない。生きることも諦めなければならなかった命を守りたいと。

教宣・平和部長
梨子本忠士さん

【川口さん】 私は団体に所属しているわけではなく、個人として危機感を持ち、平和のための行動を続けています。一人でも現地直接行動をやってきました。多くの人に「もっと現地へ行ってほしい」と願っています。先日も辺野古基地建設反対の座り込みに行っていましたが、ザァザァ降りの雨の中、80歳以上の人たちもプラカードを持ってゲート前で訴えておられる。座り込みをする人、警察、工事車両の運転手も沖縄の人。現地でないと分からないことがたくさんあるのです。行く度に、歌を歌っています。本土にも沖縄への想いを強くもっている人がいること、同じ想いの人がいることもゲート前で伝えたくて、現地へ通い続けてきました。南から吹く風は平和で温かみある風だけれども、永田町からの権力の風は冷たく理不尽で、沖縄の人たちの声を無視する酷い風です。
【梨子本さん】 現地でないと分からない話ですね。
【川口さん】 とある中学校での公演が6月に決まって、7月に参議院選挙があり、8月にその公演の中止の知らせ。理由としては「政治的歌手だ」「辺野古のことを言って欲しくない」ということでした。こんなことが実際におこっています。「偏向教育をする歌手だ」と公演中にステージに上がられて、コンサートが最後までできなかったこともあります。その中身は「この人の話は全て嘘だ!」そういった論調でした。私は「言論統制」はすでにリアルに始まっていると強く感じています。私は見てきたことを話し、『なんとかできないのか』と想いをのせて歌っています。つながって助け合って声をあげていかないとと、いつも焦っています。
【梨子本さん】 戦争なんて『あかんもんはあかん』って思うのです。雰囲気に流されず会話をすることが大切だと。
【酒井さん】 日本は自国の戦争加害の歴史教育が全体的に少ないです。被害のことしか知らない人が多くなっていき、戦争体験者の方も少なくなっています。

主婦・女性の会
酒井みどりさん

【川口さん】 実感として戦争は本当に近づいていると肌身で感じています。でも、民主主義のため、自由のためにたたかっている人たちがいます。具体的でリアルに感じる人をふやして、つながらないと。
【梨子本さん】 ビキニデー集会にも参加しましたが、京建労の活動方針でも「情勢を体験的に学べるように」と掲げています。平和を求めるたたかいの現地に行くことは凄くいいことだと思います。辺野古のたたかいも肌で感じたい。
【酒井さん】 関東の主婦の会の人たちは「沖縄に行って座り込みしました」と、報告されていました。活動機会を待っているのはではなく、体験は自分たちで作っていかないと。
【川口さん】 「『平和』を求める声は、最も勇気ある、最も現実的な、最も必要な追求だ」と書かれていた方があり、とても共感しています。
【酒井さん】 女性は自分の体から産まれる「命」への願いが身近だと思います。反戦・核兵器廃絶を訴える活動を継続していきます。川口さんには歌い続けていてほしいと願っています。
【梨子本さん】 祝園の弾薬庫整備計画に反対する全国集会で、現地の若いお母さんが「安全が保障されているのか」とおっしゃってドキッとしました。あれが当事者・現地の持つメッセージの力だなと。この「体で感じる平和活動」を広げて実現させたいと思います。


被爆50年のヒロシマがきっかけだった/原水爆禁止世界大会から活動に/野田政明さん

【本部・野田副委員長】
初めて参加した1995年の広島での「原水爆禁止世界大会」の写真の中に私が写っていると知らせがあったときは、組合の資料の深さに驚きました。
また、その画像を見ると「原爆はいらない」と、平和な世界を求める一点で、各所での活動の先頭に立ち、被爆地に集う人々の多さに圧倒されると同時に感動をした当時の記憶がよみがえってきました。
私は、この写真が撮られた被爆地広島での経験がきっかけとなって、京建労組合員の一人として『建設に携わる労働者のために何ができるかわからないが活動に参加しよう』という思いにいたりました。
被爆50年目だった夏、広島の「原水禁大会」から京都に戻り、それから活動に協力するようになりました。平和活動がきっかけで、のちに支部の役員や、本部教宣部(当時)部長、現在は副委員長として活動する私があります。

【建築ニュース1280号(2026年1月1日・15日付合併号)】

最新記事

カテゴリー

月別

一覧に戻る

特集

  • 京建労住宅デー
  • 若者に魅力ある建設産業に