2023年11月20日
2024年2月4日投開票で京都市長選挙が行われる。4期つとめた門川市長は今度の市長選挙には不出馬を表明。16年ぶりに新人対決の構図だ▼新しい京都市長が確実に誕生する情勢に、胸の高鳴りが抑えられない。この間、多くの福祉や教育が切り捨てられ、お金がない人や行政の手助けが必要な人ほど苦しめられた。そして財政破綻騒動。お金持ちや外資重視の市政運営からの転換は必須の課題だ▼2018年に青年部が行った西京区の中学校支援ボランティアで、現市政の「不平等」ともいえる教育政策を垣間見た▼校舎内壁塗装のボランティアを行った際、生徒とともに先生たちも真剣なまなざしで施工ノウハウを学んでいた。修繕費の関係上、めくれや配管のつまりなどはおいそれと業者に修理を出せないらしい。先生たちがせっせと学校を直している現状だったのだ。高層マンションが林立する市内中心部に目をやれば、複合施設化しビル会社が管理する市政肝いり中学校がそびえたつ。同じ京都市に住むのに学習環境の違いに愕然とした。福祉や教育こそ平等が基本であるのに、門川市長はそれを平気で崩したのだ▼今度こそ不平等をなくし、福山和人さんとともに京都再生を実現しよう。(熟)
【建築ニュース1236号(2023年12月1日付)】