2023年10月3日
国会議員にまたもや不祥事が発覚。洋上風力発電をめぐって、受託収賄容疑で衆議院議員が逮捕された。同容疑者は本格的な捜査が始まる前に所属する自民党を離党。これは政党側に被害が及ばないようにするためなのか、自民党は速やかに離党届を受理した▼国政選挙では多くの候補者が政党の公認や推薦を受けての立候補となる。当選した場合には政党と本人両方に、国民に対して誠実である責任が生じると私は思っている。議員が不祥事をおこした場合、公認や推薦をした責任として政党にも国民に対して丁寧な説明をする義務があるはずだ。「党に火の粉がかかる前に離党を」など言語道断だ▼不祥事をおこした多くの国会議員は、議員で居続けるなら数千万円の議員歳費が国から支給されるので、離党はしても議員辞職はしない流れが最近多い。政党と議員の間では「離党」という形で問題がおさめられているが、不祥事によって有権者を裏切ったという事実は何も解決されていない。私たち有権者も政治に興味を持ち、議員の働きを見つめ続けなければならない▼近い将来、衆議院選挙が行われる。各政党の主張とともに、立候補者の政治姿勢もしっかり見つめ、投票先を選びたいと思う。(清)
【建築ニュース1233号(2023年10月15日付)】