2023年9月5日
アチチ、アチチ。「暑い」どころか「熱い」の文字になりそうなそんな夏だった。この記事が掲載されるのは9月の初旬頃だろうか。まだ暑いかもしれない▼7月の世界平均気温は観測史上1位の記録を更新したそうだ。8月もそうなりそうな予感がするほど暑い。今年で大工歴49年になり、だんだんと暑さがこたえる今日この頃である。20歳くらいの時はそう感じずにいた▼朝早く、現場に行く途中の氷屋さんで一貫目の氷塊を買い、フタ付きのバケツに氷と水道水を入れて現場で飲んでいた。当時は自動販売機にはスポーツドリンクはなく、しばらくすると粉末を混ぜて飲むタイプのものが出た。今ではほぼ現場作業員全員が空調服を活用しているが、年配の方々は邪魔だと拒否する人が少なくないと聞く▼これだけ暑くなると大量の汗をかき、腎機能に障害が出たり、脳梗塞を引きおこしたりといのちの危機をむかえることもある。老若男女問わず、引き続き熱中症への対策を心がけていただきたい▼働き方改革によって週休2日制と賃金UPを実現し、無理をせず働ける長期工程ができる建設業界を早期に実現しなければならない。その点でも秋の大運動を成功させ、諸要求の実現を勝ちとろう。(熊)
【建築ニュース1231号(2023年9月15日付)】