2020年8月4日
京建労は26期目の労働学校を開催。今年は新型コロナウイルス感染症(以下新型コロナ)の影響で1講義の短縮開催とし、会場も例年の3ヵ所制度から配信リモート開催制度へと変更して行われました。
7月17日に京建労本部は26期目となる労働学校を、京建労会館で開催しました。新型コロナの感染拡大防止のために、本部指定の13会場への配信形式で行われました。
さまざまな活動が感染拡大防止の観点から中止や延期される中、本部学習制度化委員会は「このような状況下だからこそ、学びを大切に運動の重要性を再確認しよう」と配信による同時視聴での開催準備をすすめてきました。
全体ではメイン会場と13のリモート会場などで216人の仲間が視聴に参加。山科支部会場や宇治支部会場は近隣支部も含めての20人を超える仲間が会場に駆け付け、伏見支部会場でも27人の仲間が参加しました。
今回の講師に立ったのは関西勤労者教育協会副会長の槙野理啓さんで、「コロナ禍だからこそ労働組合の出番」と題した、労組活動の基礎講座が行われました。(左記参照)
視聴した参加者からは「社会においての労働組合の重要性を学べた」「対話などコミュニティづくりが今こそ大切だと思った」「今こそアイデアを出しあうとき」などコロナ禍での組合運動へ意欲的な感想が寄せられました。
労働組合の魅力は皆さんもご存知の通り、共済や建築国保などのメリットがありますね。しかし大きな魅力はそれだけではありません。「労働組合は労働組合だけですごい」ということなんです。
どういうことかというと、私たちが働く環境は日々変化します。新型コロナの影響で、賃金は下がるし仕事もきつくなり、感染リスクも高い。どんどん後退していく中で、労働組合には団結権という権利が認められている。同じような状況の仲間が助け合い、つながりあって改善できるかもしれない道筋を開く権利です。それが労働組合には認められている。一人では解決が難しいことも、寄りあえば突破できる。それが労働組合の大きなメリット、力なんです。
新型コロナの影響で安倍首相が「企業も大変だから最賃引き上げは慎重姿勢で」と言いました。それに呼応して各所で「賃上げは厳しい」と流される。そこで私たちは今こそ団結し、中小企業対策と賃上げこそコロナ不況を打開する真実の一手だと主張しなければいけません。みんなで知恵を出しあい、政策を提言しましょう。寄りあっているからこそ、政府にも対抗できますし、間違った方向性もただすことができるのです。
まさに、このコロナ禍こそ、労働組合の出番なのではないでしょうか。
【建築ニュース1167号(2020年8月15日・9月1日付)】