第47回住宅デー 6月9日(日)
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能登での応急仮設木造住宅建設が大詰め/被災地の力になりたい

2025年3月4日

 能登半島地震および奥能登豪雨災害の被災者用に建設されてきた、石川県での応急仮設木造住宅に京建労から12人の仲間が従事(のべ747人工・2月28日現在)しました。西ノ草仮設木造住宅の工事が2月28日に終了して、3月1日以降は釜屋谷町と西ノ草での残工事と引き渡しまでの手直し工事を残すのみとなりました。京建労から大工工事に参加した12人の仲間のうち、本部副委員長の野田さんにお話を聞きました。

【野田副委員長】(舞鶴)
石川県での応急仮設木造住宅の建設には、5回にわたって通算で約11週間大工工事に従事しました。
2024年の4月から能登半島へ行き、最初の現場は輪島市にある南志見多目的グラウンドに建設した「木造長屋型仮設住宅」(左上写真参照)で3週間仕事をして一旦帰京しました。
応急仮設木造住宅の工事は、地元工務店が「主幹事工務店」として現場をとり仕切り、全建総連が大工職の供給を行っています。同じ大工職とはいえ寄せ集めでもあります。やりやすいとはいえません。南志見の現場まで、宿泊所から、朝は車で1時間半、帰りは2時間という、復興が進まない被災地での仕事。日当を稼ぎたいだけの気持ではとても難しいと思います。
自分の技術もいかせて被災地の力になりたいと思える大工に、是非とも行ってもらいたいと思います。災害はないことを心から願いますが、もしもの時の為に事前の登録(右下)もお願いしたいです。
珠州市の大谷小中学校グラウンドに建設した工事の際は、横の体育館に避難者の方々がくらしておられて、そのようすが見える中での毎日でしたから、より強く「この方々のために頑張らなくては。力になりたい」と思いながらの工事となりました。
最後の現場は、輪島市杉平町西ノ草の現場で、こちらの仮設住宅は、2階建てに8世帯が入居できるアパートタイプ(左)で、非常に寒い時期の工事でしたが全建総連の仲間の大工が力をあわせました。今も京建労の仲間2人が残って作業にあたっています。

【建築ニュース1262号(2025年3月15日付)】

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