2026年5月19日
5月3日は、日本国憲法が施行された「憲法記念日」。円山公園音楽堂を会場にして行われた「生かそう憲法 守ろう9条 5・3憲法集会in京都」は、会場を埋め尽くす2800人が参加。京建労からは252人が参加しました。
開会あいさつで「憲法9条京都の会」代表世話人の高山佳奈子京都大学教授は「国会前で行われている改憲反対の集会は、回を追うごとに参加者がふえ、4月19日は3万6000人、4月8日は半数が30代以下の若い方で、女性が6割を占めていたということです。9条に自衛隊を書き込めば、世界の笑いものになる無様な憲法になります。高市政権は改憲を宣伝することで、あらゆる失敗から市民の目を背けさせようとしています。くらしと命を守ることが政治の第一の使命でしょう」と語りました。
また、高山教授は、国際NGO・国境なき記者団が4月30日に発表した「報道の自由度ランキング2026年」で、「民主主義であるはずなのに問題のある国」の筆頭として日本があげられたことも紹介しました。
集会は文化企画で、シャンソン歌手の埴生美伽子さんによる歌や、市民からのスピーチ(「舞鶴平和ネット」「京都高校生平和ゼミナール」)のあと、合唱「真実は沈まない」へとすすみました。
参加者一同で確認された「集会アピール」では、「京都府内でも祝園や舞鶴では、戦争準備と出撃拠点化がすすんでいます。いま私たちに求められているのは、この政権の危険性を広く明らかにし、この政権下での改憲など許されないという圧倒的世論をつくっていく」などと訴えました。
京建労の仲間たちも含む集会参加者は、円山公園から京都市役所前へ向けて「憲法ウォーク」を行って、「戦争反対」「憲法9条を守ろう」など、それぞれが平和への願いをアピールしました。
なお、京建労本部は集会参加前に四条河原町交差点で、憲法宣伝にもとりくみました。
憲法集会での中野晃一さん(上智大学教授・政治学者)による記念講演「今、戦争ではなく、平和への道を歩むには」からその一部を抜粋してご紹介します。
【中野晃一さん】
「すべて国民は個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」。この憲法第13条は、国民は個人として尊重され、私たちは家制度とか家族、国家の一員としてではなく一人ひとり個人として尊重される。ましてや物資のように扱われない。
第1条が民主主義の根幹、第9条が平和主義を規定しているもの、第13条が立憲主義の大根幹をなしている。
いま、世界の安全保障環境を悪化させているのは誰だと聞けば、世界のほとんどの人は、アメリカ人も含めて「アメリカ」と答えるでしょ。アメリカと経済も軍事力も一体化させて「ドナルドだけが平和をもたらす」なんてあり得ないじゃないですか。
2015年は「立憲」の旗印で押し戻した。いまペンライトの光が綺麗に波になって聞こえてくる声は「反戦平和、憲法守れ」。「護憲」になったんですよ。
護憲派というと「お花畑」だという。私は言う「焼け野原よりいいだろう」と。
【建築ニュース1288号(2026年6月1日付)】