

2025年4月2日
京建労では2025年春の大運動成功に向けて、2会場で総決起集会を行いました。春の大運動方針には仲間ふやし成功とともに、建設従事者の処遇改善やアスベスト闘争勝利、消費税とインボイス制度の即時中止などを要求にたたかいを展開してきました。また18日に伏見区の京都パルスプラザで行われた決起集会では賃金引き上げや処遇改善にとりくむ仲間から貴重な報告がありましたので下記に紹介します。
14日には宮津シーサイドマートミップルを会場に北部4支部から86人の仲間が決起集会に参加、仲間ふやし成果の報告などが行われました。
学習会では全建総連の長谷部賃金対策部長が講師に立ち、第三次担い手3法などについて解説が行われ、「今こそ建設従事者の賃上げが必要な時です」と強調しました。
仲間ふやし成果報告では合計で14人の仲間がふえたことが報告されました。中でも奥丹後支部は3人の成果を報告し、見事月間目標を達成。現勢増にも意欲を燃やしました。
18日には京都市内や南部地域などを対象とした決起集会が行われ、16支部と本部などから388人が参加しました。集会では神奈川土建の荒井副執行委員長が「いま大幅賃上げのチャンス」と題した講演が行われ、実際に単価交渉を上請企業と行っている京都中央支部の仲間が経験報告を行いました。
仲間ふやし成果の報告では支部代表が3月の成果を報告し、目標達成へ決意を語りました。全体では北部会場と合計で135人の報告となり、全員で飛躍を決意し閉会しました。
【講演】荒井俊喜さん
2025年度の公共工事設計労務単価が発表され、13年連続の引き上げとなりました。しかし皆さん、賃金あがっていますか。厳しい状況が続いていると思うんです。
しかしスーパーゼネコンの平均年収は軒並み1000万円超えです。私たちは変化していないのに、ゼネコン社員はぐんぐん賃上げ。現場あってのゼネコンなわけですから、もう少し私たち現場従事者にもその儲けを反映してもらわないと困ります。
ただ私たち従事者も待っているだけではダメです。ちゃんと請求・要求をしなければいけません。そこで重要になってくるのが、2024年に改正された「第三次担い手3法」です。賃金支払いの実態把握と必要な施策、そして能力に応じた処遇も記されていて、CCUSの活用の重要性もここで強調されるのです。
あらためて建設従事者を確保するためには適切な能力評価で、新3K(給料UP、休日増加、希望がある)が必要不可欠です。それに安全第一も加え、良い建設業をつくりましょう。
【建築ニュース1264号(2025年4月15日付)】