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原発事故から10年/被災者や避難者の悲しみ癒えず/バイバイ原発3.6京都

2021年3月16日

 原子力発電所の即時停止と廃炉を求める市民集会「バイバイ原発3・6きょうと」が3月6日午後1時30分から、円山公園野外音楽堂で開催されました。
当日は新型コロナウイルスの感染防止対策から、一人ひとりの距離を保ち、うたごえ企画なども中止して行われました。
開会に際しては、参加者全員で東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故に関連して亡くなった人々へ黙とうがささげられました。
主催者を代表してあいさつに立ったコンシューマーズ京都の溝内さんは、「コロナ禍において開催の可否を悩みました。あの忌まわしき東電福島第一原発の事故から10年を迎えるにあたり、あらためて事故と被害を考える機会をつくろうと思い、開催を決断しました。感染対策をしっかりとり、原発反対の声をしっかりとあげましょう」とよびかけました。
講演では「福島原発告訴団」団長の武藤さんが「福島原発事故の責任を誰がとるのか」と題し、原発事故被災地・福島の今を報告しました。
武藤さんは「今の福島は放射能汚染が続く中で、避難地域解除をすすめています。避難者の人々は自身の努力で生活再建をすすめてきました。福島県は避難先の公営住宅から退去をすすめるため、住人に対して裁判をおこすなどの圧力で、復興がすすんだことにしようとしております。原発事故被災者はこの10年を失い、別の10年を生きざるを得ませんでした」と語り、無理やりすすめられる復興のあり方に警鐘を鳴らしました。
スピーチでは原発賠償京都訴訟の原告団が登壇し、この10年で家族が抱えた悲しみと苦しみなど、原発事故が壊した家族の営みが涙ながらに語られました。
集会は「脱原発社会を一日も早く実現しよう」などを記した決議文を確認し、閉会。京都市役所前までデモを行い、プラカードをもって行進しました。

【建築ニュース1179号(2021年4月1日付)】

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