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「働くこと」への学びをお手伝い/中学キャリア教育に仲間登場

2020年10月6日

 醍醐寺のほど近く、奈良街道から少し入ったところに㈱小西瓦産業の作業場と社屋があります。そこに近くの中学校から6人の生徒が「取材」に訪れました。
「こんにちは」「小西さんでしょうか。今日はよろしくお願いします」と丁寧にあいさつをする生徒たちに、「こんにちは、よろしく」と優しく笑顔で返すのは、同社代表取締役の小西さん(醍醐)です。
現在、中学生の進路指導・キャリア教育の分野で「職場体験」が組み込まれています。生徒たちが就労体験などを通して、働くことへの学びを深めるカリキュラムです。しかしながらコロナ禍で、感染拡大防止のため就労体験は見送られ、生徒たちが「働く人の動画を作成」することを通して、働くことを見つめるという課題に変更されました。
9月に入り醍醐支部に建設業で働く人への取材依頼が舞い込み、醍醐中学校の卒業生でもある、小西さんに協力を要請しました。
小西さんは「『取材』と言われてどんなことをするのかなと興味深く思っていました。私自身もこの地で生まれて商売を引き継いだ身ですので、できることは協力したいと快諾しました」と協力の経緯を話します。
小西さんは訪れた生徒たちを社屋に案内し、生徒たちも小西さんへの囲み取材を行います。「創業はいつですか」「何歳からやられていますか」「今抱えている悩みは何ですか」など矢継ぎ早に質問が飛びます。
「創業は130年前です」「大学を卒業してしばらくサラリーマンをやっていました」「悩みは担い手がいないことです」など一つひとつの質問に対して、丁寧に答えていく小西さん。生徒たちも小西さんの話を必死に書き留めていました。
小西さんは「瓦仕事」に実際に触れてもらおうと、瓦葺きが体験できる模型も準備。瓦葺きの仕組みや葺きかた、瓦の重さなど触れて感じるということも取材に組み込みました。
「お寺や皆さんのおうちも含めて、すべての瓦の屋根は一枚一枚、手で施工しているのが瓦工事という仕事の特徴。建設業の中でも古くからほとんど変わらない業種なんだよ」と生徒たちに語る小西さん。道具の使い方にも四苦八苦している生徒たちにそっと手を添え、「上手にできたね」と声をかけると、生徒たちも笑顔で応えていました。
今回生徒たちが行った取材は、「働く人のCM」として自ら編集し、学校内の行事で上映されます。

【建築ニュース1170号(2020年10月15日付)】

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