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「健康被害は国に責任がある」/厚労大臣が原告に謝罪

2021年4月2日

関西建設アスベスト京都1陣訴訟で最高裁決定が出されたことに対し、国が原告に直接謝罪をしました。
3月25日、京建労会館3階ホールに1陣原告と家族、2陣原告や支援者が待ち受ける中、厚生労働省から3人の担当者が来所し、大臣からの謝罪文(上記)を読み上げ原告に対して「健康被害は国に責任がある」とその非を認め、謝罪しました。
共同代表の長野さんが謝罪文を受け取り、原告たちも今の思いを国の担当者に語りました。
遺族原告の北村さんは担当者をじっと見つめながら「訴訟を始めた9年前は遺族原告は私だけ。今や遺族原告が多数を占めています。あなたたちは多くの人のいのちを奪った。その責任は重大だ」と迫りました。本人原告の中尾さんは「このような苦しみをこれ以上生んではならない」と今後出てくる被害者への対応を求めました。
組合を代表してあいさつに立った平山委員長も「最高裁で引き続き争われている、屋外従事者についても責任を認め、被害者の線引きをしないでほしい」と訴えました。
担当者は「頂戴した意見は必ず大臣に伝える」とし、今後大臣が直接謝罪をする機会を設ける旨の説明も行いました。
なおこの謝罪のようすはオンラインでも配信され、京建労各支部とともに、全国の仲間など約30ヵ所で視聴されました。

 

厚生労働大臣謝罪文

 建設業に従事していた元労働者などの皆様が、石綿によって健康被害を被ったのは、国が規制権限を適切に行使しなかったからであるとして、損害賠償を請求している京都1陣建設アスベスト訴訟について、去る1月28日、最高裁は、国の上告受理申し立てを受理しないとの決定をしました。
 これにより本訴訟については、国に責任があると認めた大阪高裁判決が確定しました。大変重く受け止めるとともに、国に責任があると認められた原告の皆様方に対して責任を感じ、深くお詫び申し上げます。
 また、様々なご負担を抱えながら、日々の生活を送り、訴訟にも対応されてきたご苦労は、いかばかりかとお察し申し上げます。原告の皆様方には、重ねて、心からお詫び申し上げ、謝罪の気持ちをお伝えさせていただければと存じます。
厚生労働大臣 田村憲久

 

【建築ニュース1180号(2021年4月15日付)】

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