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アスベスト闘争

関西建設アスベスト京都2陣訴訟/高裁で被告企業と和解成立25人/全面救済へたたかい続く

2026年4月15日

 関西建設アスベスト京都2陣訴訟は、4月8日大阪高裁において原告30人のうち25人(被害者単位)について被告企業との和解が成立しました。
 この和解で企業責任が認められなかった解体工3人を含む原告5人については、大阪高裁で5月21日に判決が言い渡されることが決まりました。
 原告・弁護団、京建労はじめ支援の仲間たちは、「被害者全面救済」がかなうまで、運動を一層強める決意を、記者会見・報告集会で固め合いました。


 2陣が京都地裁に提訴した2017年1月から9年3ヵ月、被告企業との訴訟も和解という解決を迎えた原告たちにねぎらいの声がかけられる一方、被告企業側が責任を認めず救済を受けられない被害者・遺族に対する更なる支援を決意し合う日となりました。
大阪弁護士会館で開いた記者会見で、2陣原告共同代表の北村せつ子さんは、夫である故・北村勝彦さん(元右京支部・左官)の無念を改めて語り、「主人は13回忌をむかえます。ようやく主人に和解が成立したと報告できます。主人は今まで仏壇の前に座っておりましたが、ようやく納骨したいと思います。しかし、5人の原告が今回の和解に含まれないので素直に喜べません」と話しました。
あいさつした原告の皆さんも、共に裁判をたたかった原告の中に、今回の和解で解決を見なかった仲間の悔しさを思い、「全面解決まで共にたたかう」「引き続きのご支援を」という印象的な発言が相次ぐ一日となりました。
企業との和解は、東京訴訟・大阪訴訟に続くもので建設アスベスト訴訟の全国的な流れが鮮明となっています。
 しかし、2021年・2022年の最高裁判決から続く「解体工・屋外工問題」は、建設現場でばく露した被害者の間に、不当で理不尽な線を引き、今も健康被害を抱えながら裁判を続ける被害者・家族を苦しめ続けています。
報告集会で村山晃弁護団長は「残念ながらこのたたかいはまだ続くだろう。これまでの判決文を見ても、救済から外れた被害者も含め、全てのアスベスト建材企業が社会的な責任を負っているという強いメッセージが示されている」と強調。京建労の平山幸雄委員長は「職種や仕事の環境で被害者を線引きすることを許さない。勝ち切るためたたかう」と決意を語りました。
この日、大阪高裁への入廷行動・記者会見・報告集会への参加者は総勢92人。その誰もが晴れ晴れした気持ちで「和解おめでとう」と声をかけあえない悔しさを滲ませました。

【建築ニュース1286号(2026年5月1日付)】

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