2021年2月17日
1月29日、最高裁判所第1小法廷(深山卓也裁判長)から関西建設アスベスト京都1陣訴訟(被災者25人・原告27人)に関して、上告受理(不受理と棄却も含む)決定書が弁護団事務局に到着しました。
この決定書では被告国の責任に関しては原審である大阪高裁での判決で、25人中24人の責任を認めました。また建材メーカーに関しては25人中21人との関係で8社の責任が確定しました。3月22日に1人の仲間に対しての上告審の弁論が行われる予定です。
これで国と建材メーカーの責任が確定。メーカーに関しては初めて加害責任が確定するという画期的な決定となりました。
これを受け同日に原告団と弁護団、京建労の仲間が記者会見を開きました。
記者会見冒頭に村山弁護団長から決定書の概要を説明。福山弁護団事務局長からも原告団と弁護団、京建労が発表した声明(参照)をもとに、今後の対応も語りました。
また原告団からは共同代表の中尾さんと義経さんが出席。長いたたかいの中で、亡くなった仲間たちの無念と、遺族としての思いを語りました。(参照)
支援者を代表して平山委員長も「2011年6月から始まった訴訟で、今日までに9年7ヵ月。道半ばで多くの仲間が亡くなりました。いたずらに引き延ばしてきた国と建材メーカーの罪は本当に重い。これから続く被災者のためにも、救済基金設立を求めていくとともに、3月22日に行われる仲間の弁論を全力で支援していきたい」と語りました。
原告仲間の声
【建築ニュース1177号(2021年3月1日)】