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アスベスト闘争

建設アスベスト京都2陣訴訟が結審/企業断罪の世論喚起を

2022年11月4日

 2017年1月に京都地裁に提訴した関西建設アスベスト京都2陣訴訟が、10月19日に結審をむかえ、裁判傍聴を前にした宣伝行動にも多くの仲間が参加して、裁判後には記者会見と報告集会を開きました。判決は2023年3月23日に言い渡されます。


建設アスベスト訴訟の京都2陣が結審を迎えた10月19日は、97人(各支部から59人、原告・家族16人、本部12人、支援の仲間10人)が集まって、裁判期日を前にしての街頭宣伝行動にはじまり、傍聴・記者会見・報告集会へと続く、「結審行動」が行われました。
2陣訴訟では、和解が成立していなかった長谷さん(元伏見支部)と田林さん(元山科支部)についても、10月6日に和解が成立して国との関係では2陣原告全員が和解となり、19日の第28回期日をもって結審となりました。
河原町丸太町交差点では四つ角でそれぞれ署名への協力を訴えるなど、「アスベスト建材メーカーは和解と基金参加に応じろ」などと訴えて、最高裁で責任が断罪(1陣)されてからも被害者救済と自らの企業責任にも背を向け続ける企業のあり方を問いました。
道行く人たちに協力を呼びかけた署名は、約50分間の行動中に114筆が集まりました。また、埼玉土建の石川浩二賃金労働対策部長も宣伝行動から駆けつけて共に行動しました。

原告ら弁論で訴え

 京都地裁101号法廷の傍聴席に入りきれない人が集まった期日では、2陣原告共同代表から北村さんと中村さん、弁護団から6人の弁護士が弁論に立ち、北村さんは亡くなった夫の壮絶な闘病をふりかえり早期の全面解決を求めました。中村さんは、最高裁が企業責任を認めなかった解体工についてふれ、「解体工が石綿粉じんを浴びることは誰もが予測できること。それなのに建材企業は解体工に向けて警告を発する義務を負わないのでしょうか」と、問いました。
場所を弁護士会館に移して、記者会見へと続き2陣原告から被害者本人原告の岡嶋さん・堂谷さん、遺族原告の北村さん・濱砂さん・佐藤さんが出席しました。
続けて開催した報告集会では、主催者を代表し奥田副委員長が、「企業責任については弁論でも弁護団が厳しく求めました。3月23日、建材企業を断罪する判決が出るように、署名活動など世論喚起に頑張ろう」と仲間に訴えました。また、右京支部の川上支部長も激励のあいさつを行いました。

【建築ニュース1214号(2022年11月15日付)】

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