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アスベスト闘争

アスベスト京都3陣第7回期日/満杯の傍聴席 支援者97人駆けつける

2023年10月3日

 9月22日、午後2時開廷で関西建設アスベスト京都3陣訴訟の第7回期日が京都地方裁判所で行われ、2人の遺族原告が尋問に立ちました。
傍聴支援行動には京建労の各支部や、京都総評の仲間など97人が参加。開廷前に行われた傍聴券配布では今回も抽選となり、101号法廷の傍聴席は満杯となりました。
尋問に立った原告はともに、遺族としてアスベストが起因の疾患によって夫を亡くした悲しみや苦しみを語り、有害と知りながら建設現場にアスベスト含有建材を流通させた建材メーカーに、謝罪と補償を迫りました。
尋問終了後は場所を鴨沂会館に移し、報告集会が行われました。集会冒頭、奥田副委員長から開会のあいさつが行われ、続けて傍聴行動に駆け付けた他団体の仲間から激励の言葉が送られました。
傍聴に参加した1陣や2陣の原告仲間からも、今回尋問に立った原告にねぎらいの言葉が送られました。2陣原告共同代表の北村さんは「本日尋問に立たれたお二人の法廷での話を聞いていて、苦しみながらいった夫のことを思い出しました。こんな悲しい思いをする人をこれ以上ふやしたくない。建材メーカーから早期に謝罪と補償を得なければと心に強く思いました。引き続き皆さんの支援をお願いしたいと思います」と支援者にも訴えました。
進行協議に参加していた弁護団から今後の日程や追加提訴に関する説明が行われ、弁護団事務局長の福山和人弁護士は「8月31日に2人の仲間が追加提訴し、3陣は総勢19人の原告団となりました。3陣訴訟の裁判官は非常に丁寧に裁判資料を読み込んで審理をすすめている。2陣高裁判決のような『全員救済』を勝ちとれるよう弁護団も奮闘したい」と決意を語りました。

政治の力でも解決めざす

組合からの行動提起ではこの間京都府内自治体で行われている意見書採択に関する経過報告が行われました。報告では「建設石綿給付金法の改正」と「調査・除去費用の助成制度拡充」を盛り込んだ内容の意見書が、3月の京都府議会を皮切りにさまざまな自治体で採択に向けた動きがあることが解説されました。
最後に村瀬書記長から閉会のあいさつがあり、「2024年の京都市長選挙には弁護団事務局長の福山さんが再び立候補表明しました。私たちはこの闘争を通じて、政治の力も人のいのちに大きくかかわることを知りました。建材メーカーに訴訟で勝利するとともに、福山市長実現へ全力をあげよう」とよびかけ、行動をしめくくりました。

【建築ニュース1233号(2023年10月15日付)】

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