2026年8月4日
現在、関西建設アスベスト京都訴訟ではアスベストを製造、販売、流通させた建材メーカーを相手どり、2陣が最高裁で、3陣と4陣は京都地裁で裁判がおこされています。原告は建材メーカーに対して「謝罪」と「賠償」を求め、早期の解決をめざしたたかっています。
京都3陣訴訟では原告の上谷さん(右京・タイル工)と、被告企業である㈱ノザワとの間で和解が7月17日に成立。地裁段階での和解は全国で2例目となり、「早期解決」へ大きな一歩となりました。
午後4時から京都地裁で行われた和解期日には、上谷さんの所属支部である右京支部の仲間を中心に13人が参加。記者会見などに臨む上谷さんをおおいに励ましました。
京都3陣訴訟は2022年6月に京都地裁に提訴され、被災者単位で16人が建材メーカーを相手にたたかいを繰り広げています。
和解成立を受け、地裁司法記者室で行われた記者会見には、京建労の支援者たちも一部参加。弁護団長の村山晃弁護士は記者を前に和解について「被災者16人中、和解に至ったのは上谷さん1人ですが、同様におこされている建設アスベスト訴訟において、地裁段階での和解は前進といえる。今回はテーリング材のシェア率から㈱ノザワが和解の対象となったが、シェア率が低い7社も『お見舞いの意』を表明する形となった」と解説し、和解の詳細を含めて記者たちに報告しました。
上谷さんは会見で和解に際しての心情に触れ、「私にはともに働いて同じ病気になった仲間が2人います。その仲間もすでに亡くなっており、私はその2人のいのちを預かってこの場にいると思っています。和解とはなりましたが、こうして多くのいのちが失われていることに、本当につらい思いになります。私はこれからも被害の根絶を求めて原告の仲間とともにたたかっていく決意です」とこれからもたたかい続ける思いを語りました。
なお残りの原告に関しては9月25日に判決が出される予定です。
【建築ニュース1293号(2026年8月15日・9月1日付)】