第48回住宅デー 6月8日(日)
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お知らせ

【声明】参議院選挙の結果について

2025年8月4日

7月20日投開票の参議院議員選挙は、自民・公明の与党を衆議院選挙に続き、少数に追い込むという日本の政治にとって、大きな前向きな変化となりました。
大接戦となった京都選挙区は、維新の会新人と自民党現職が当選。しかし自民現職は前回の42万票から19万票へと激減させました。「自公政権ではもうだめ」「とにかく変えたい」という国民の意思の表れといえます。
30年来の経済停滞と社会保障切り捨て、雇用の劣化、現下の物価高騰に何の手も打てず消費税減税も拒否する自民党政治への構造的な批判であり、痛烈な審判といえます。
投票率は58・51%と2022年参院選比6・46%上昇、50%台後半に達したのは、民主党政権下で行われた2010年以来です。期日前投票者数は2618万2089人と、衆院選を含めて過去最多。有権者に占める割合は25・12%(投票者の42・9%)でした。奮闘された仲間の皆さん、また投票所に足を運ばれた多くの皆さん、本当にお疲れさまでした。
一方で現政権への不満から「新しい政党」に投票する人が多かった結果に対して、深い絶望を感じた少なくない仲間に寄り添う姿勢が重要です。「外国人や高齢者のせいで生活が悪くなったわけではない」ことや、「政権を担ってきた自公政権の責任が大きいこと」などの事実を丁寧に伝えていくことが必要です。
追い詰められた人々に対して、「分断でなく連帯」の思想で語りあう、労働組合の役割発揮が非常に求められている選挙結果ではないでしょうか。
組合としては諸要求実現を合言葉に「わがこと選挙」をめざし、6種類の独自要求ビラと建築ニュース号外を活用した対話をすすめ、動画も作成した「対話型要求ルーレット」の選挙戦を初めて実践しました。
ベテラン層の活動参加だけでなく、若い分会長や次世代役員など、初めて選挙に参加した仲間の広がりも支部から報告されています。消費税インボイスの対話に代表されるように「要求を前面に出したら、対話になる」というのが共通の感想です。
一人親方層名簿から「消費税インボイス」に絞った対話が「非常にかみあって、楽しかった」との感想が寄せられ、新しい境地を開く一歩となりました。最終盤になり自民・維新のOTC  (処方なし治療薬)の自己負担問題が急速に広がり、労働学校講演も埋め込んだビラを作成し、最終盤の対話に活用されました。さらに青年部LINEでは投票済証や「投票いったで」の投稿が広がりました。
石破首相の去就にとどまらず、衆・参の与党過半数割れの状況や新しい政党の台頭など、日本の政治はいま大きな歴史的岐路にあり、政治の大きな激動が予想されます。しかし大切なのは当選議員の多数の公約となった「消費税減税とインボイス廃止」を実現させ、約束を果たすよう迫る要求運動の高揚が必要です。
京都選挙区でも北陸新幹線「延伸反対」のポーズをとったり、自民党が「府民の合意なくすすめることは絶対にありません」と京都新聞広告を出した候補者など、引き続き府民の監視が必要です。
直面する秋の大運動・仲間ふやし月間を成功させ、たたかいの基礎的力量を高めて、この歴史的なたたかいにみんなでたちあがりましょう。
2025年8月1日
京建労本部執行委員会
執行委員長 平山幸雄

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