2022年10月4日
京都地裁に提訴していた、関西建設アスベスト京都訴訟3陣の第1回期日が9月28日に京都地裁で開かれました。
この日の法廷では、村山弁護団長と谷弁護士が意見陳述を行って、谷弁護士は、「初めて提訴されたのは2008年。すでに15年近くが経過しています。最高裁判所が国と建材メーカーの責任を認めました。15年の裁判で建材側の事情も出尽くし、被害者側の事情も労災記録からおおむね判明しています」と発言し、村山弁護団長も「事の善悪是非は決着している」と、共にスムーズな訴訟進行を強く求めました。
裁判傍聴行動後に、上京区荒神口の「鴨沂会館」に移動して報告集会がもたれ、原告団・弁護団・京建労本部支部代表・他団体から支援の仲間の合計55人が参加しました。
報告集会であいさつした奥田副委員長は「建材メーカーを相手におこした3陣の裁判、全国いっせいに9ヵ所で提訴しました。1陣・2陣では、最高裁でおひとり以外が勝訴して国とは和解が成立していきますが、建材メーカーが責任を果たさない。署名活動も大事になりますのでぜひ大きな支援をお願いします」と話しました。
参加した原告からも発言があり、3陣原告の上谷さんは、「今まで長い間裁判をしてこられて足場を作っていただき、本当に感謝しかありません。皆さんと一緒にがんばりたい」と、心境を語りました。
進行協議の報告をした福山弁護団事務局長は「2回期日以降、2024年までの日程が決定しました。早期解決をめざしたい」と話しました。
なお2陣原告で、国との和解がまだだった長谷さん・田林さんが10月6日に国と和解する予定がたったことも報告されました。
【建築ニュース1212号(2022年10月15日付)】