アスベスト闘争

京都2陣17回期日/くやしさと共感あらためて 「命あるうちの解決を」

2020年9月7日

 8月5日の京都地裁にて関西建設アスベスト京都2陣訴訟第17回期日が行われました。
 裁判所の新型コロナ感染防止対策として、傍聴席を32席に絞って実施され、原告・家族12人と京建労・支援の仲間25人の合計37人が参加しました。
 今回は、焼却炉の新設設置・メンテナンスの仕事でアスベスト暴露して健康被害にあった岡村武司さん(乙訓支部)が法廷に立ちました。
 また、3月24日の2陣追加提訴に原告として加わり、京都地裁の前回(16回)期日で尋問に立った上田裕さん(京都府電気工事工業協同組合)が亡くなり、秋山弁護士より意見陳述が行われて、残されたご家族の心情(左下に掲載)が紹介され「命あるうちの解決を」の一貫した訴えを痛感し、あらためて共感と悔しさの広がる一日となりました。

少人数での傍聴のみとなっていた建設アスベスト訴訟の期日行動ですが、今回から規模の縮小と「京建労コロナ指針」の感染症対策にとりくんで「報告集会」を再開しました。京都地裁近くにある「新島会館」での「報告集会」で主催者あいさつした平山幸雄執行委員長は「この間、私自身も一緒に仕事をした仲間がアスベストで命を落としました。目の前でどんどんどんどん仲間が亡くなっていくというのは大変つらく思います。今後もでてくるアスベスト被害者が救済されるためにも、国と企業の責任を認めさせて、基金をつくるまでみなさんとご一緒に全力ですすめてまいります」と訴えました。
1陣原告でこの日の傍聴と報告集会に参加した北村光子さんは「生きている間に解決をと言いながら、もう10年が過ぎてしまいました。だんだんと『遺族』が多くなっております。早く解決を」と訴え、2陣原告の北村せつ子さんは「大変なお仕事・職場環境の中で必死になって働いてこられたのにアスベスト被害にあってしまった。こんな悔しい思いはないと思います」と声を震わせました。
なお、次回の京都2陣訴訟の地裁期日(18回)は10月16日に開かれ、清水和夫さん(左京)と神宮司義雄さん(西京)の尋問が予定されています。
全国的な建設アスベスト訴訟の情勢としては、東北地方で初めてとなる訴訟が、仙台地裁に提訴されました。
東京訴訟2陣の東京地裁判決では、当初5月29日に判決予定でしたが、9月4日に延期日が指定されました。
京都訴訟2陣の報告集会では福山和人弁護士から「最高裁判所から神奈川訴訟弁護団に弁論調整の連絡が入った。最高裁は高裁判決を覆す場合に弁論を開く傾向があり、神奈川訴訟1陣東京高裁判決では国の責任時期が狭く、一人親方に対する責任も認められていないことから大きな注目点」との報告がありました。

【建築ニュース1168号(2020年9月15日付)】

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