

2025年7月3日
6月20日、京都地方裁判所で関西建設アスベスト京都4陣訴訟の第3回期日が行われ、2人の本人原告への尋問が行われました。なお今回の期日には109人の支援者が駆けつけ、傍聴支援や宣伝行動を行いました。
今回の期日では中里さん(右京・板金工)と岡島さん(右京・とび及び大工)に対し、原告側と被告側双方の代理人から尋問が行われました。
まずはじめに101号法廷の証言台に立ったのは中里さん。板金工として長年働いてきた仲間で、2022年にアスベストが起因の肺がんにり患し、現在は酸素吸入器を利用しながら裁判をたたかっています。
中里さんは弁護側の尋問で、「屋根材の施工時に使用した建材は何か」との問いかけに対し、「カラーベストやフルベストです」と答え、「屋根材の切断時にはサンダーを使ったが、粉じんが顔にかかっていた」とあらためて主張しました。
被告企業側代理人から行われた尋問では、喫煙歴や建材の特定に関して質問が行われ、それらの問いにも整然と回答していました。
続けて行われた岡島さんに対する尋問では、り患した悪性胸膜中皮腫に対して行われている、厳しい抗がん剤治療の内容を語り、病気の原因となったアスベスト建材を流通・製造した建材メーカーに対して、謝罪と補償を求めました。
鴨沂会館で行われた報告集会では、尋問の間に河原町丸太町で行われていた署名活動の報告があり、「あらためて市民に関心を持ってもらうことが重要」と強調されました。
直近では7月18日午後1時集合で3陣の第18回期日が京都地裁で行われます。
【建築ニュース1270号(2025年7月15日付)】