第49回住宅デー 6月14日(日)
第49回住宅デー 6月14日(日)

業界を変える

働き続けられる業界へ、声をあげよう

若者が育つ建設産業へ

近年、建設業界は「3K」と言われる労働環境、低賃金、休みの少なさなどから、若者から敬遠され高齢化がすすんでいます。国は、業界の将来への危機感から、2012年以降、公共工事設計労務単価の引き上げ(14年間で全国平均189.5%アップ)や社会保険加入、法定福利費の別枠支給など一連の処遇改善策を進めてきました。
しかし、14年経過した今も、設計労務単価の上昇に見合う大幅賃上げは実現せず、二次以下の下請では法定福利費の確保もままなりません。その結果「働き方改革」への対応も困難で、現場の人材不足は深刻さを増しています。 一方、賃金や単価が上がらない中、強烈な物価高が仲間にのしかかっています。私たち京建労は、「若者が育つ建設産業」を合言葉に、現場の職人が今も将来も安心して希望を持って働ける業界をめざして、賃金・単価の引き上げなど待遇改善と、下請業者の営業を守る運動を組合の中心課題として取り組んでいます。

現場の声で大手にせまる

設計労務単価と平均賃金の推移
設計労務単価は13年連続UPするも私たちの賃金はほぼ据え置き状態。

京建労は、関西の組合と協力して、大阪に本支店のある大手ゼネコン・住宅企業と、毎年、現場の待遇改善を求め交渉を行っています。2025年は、 大成建設、 大林組、清水建設、大和ハウス工業、積水ハウス、住友林業、 奥村組の7社と交渉 (長谷工コーポレーションは文書回答)しました。
【賃金・単価】では、企業側は「一次協力会社への見積もり依頼時に、建設技能者のさらなる処遇改善にあたっての見積もり提出要領を提示し、二次以降の協力会社も含めて労務費見積もり宣言の指針に沿った見積書の提出、建設技能者への適正賃金支払いを要請している」(大成建設)、「我々が設定している常用単価を一次協力会社の経費や二次協力会社の経費を引くとどれぐらいになるのかというシミュレーションをしている。その中で設計労務単価までは現状届いていないという認識。今年も継続的にそれに向けた労務単価のアップを検討していく」(大林組)等「賃金の行き渡り」を意識した取り組みを表明しました。
【熱中症対策】では、美装の現場従事者から「熱中症対策でウォーターサーバーを設置してほしい」との要望に対して、企業側は「以前から現場に入れている」と回答。それに対し「うちの地域では見たことがない」と実態を告発したところ「それなら調べて置いてなければ指導する」と回答しました。 その後、「元請会社の判断ではあるが、設置していなければ設置するよう指導する」と回答があり、設置されるようになりました。(大和ハウス工業)積水ハウス交渉に臨む女性技能者も参加した京建労メンバー(2024年5月)
回答しました。また、やり取りの中で、積水ハウスでも女性の現場監督が出てきている中でトイレ問題は「切実な問題」との認識を示しました。(積水ハウス)

CCUSで技能に見合った賃上げをかちとろう

京建労は、組合員の建設キャリアアップシステム(CCUS)登録を推奨しています。
CCUSは、保有資格と就業日数を記録することで技能を「見える化」し、技能に応じた適正な賃金を確保することを目的に、国と業界あげて推進しているもの。全国の技能者の4割以上、179万人が登録を済ませています
(2025年2月末)。
国土交通省は、CCUSのレベルに応じて大幅賃上げが実現するよう、職種ごとにレベル別の年収目安を公表しました。今後、法整備がされ、こうしたレベル別の賃金支払いが現実のものになります。現在、組合員のレベル判定手数料(4000円)を補助するキャンペーンを実施中。また、青年部員には技能者登録料(4900円)の補助も。ぜひ活用してください。

「要求・請求」を全面支援

「賃金」「休日」などで既に他産業から遅れをとる建設業で、人材を確保し経営を守るためには、賃上げや労働基準法以上の労働条件確保(特に休み)が必須であり、事業主の意識・覚悟が求められます。
一方、賃上げ原資や必要経費の確保が、業界の当たり前・常識になりつつあります。下請は見積書に金額を明示し、それを上請は尊重しなければならないこととされています。また2025年12月に施行された、第三次担い手3法は、公共・民間問わず、適正な労務費(賃金の原資)=標準労務費を確保するとともに、 職種別に示された 「CCUSレベル別年収」による個々の技能者の経験・技能に応じた適正な賃金の支払いをめざすと定められました。今後、労務費や労働安全経費、建退共掛金等の経費を明示した見積書の普及が課題となります。これらの動きを「追い風」に、組合は賃金・単価の引き上げに向けたとりくみを行っていきます。

インボイスなど新たな課題に対応・サポート

京建労は、「働き方改革」「インボイス制度実施後の対応」など変革やまぬ建設業界において、様々な相談に対応しています。
2023年10月から始まったインボイス制度(適格請求書保存方式)により、未登録事業者への値引きや、一般課税事業者の事務負担増等の実態を国に要請し、制度の廃止などを求めています。同時に、制度の内容について学習・相談をすすめています。

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