2021年3月31日
京建労青年部では2021年2月から「2021年版建設で働く若者のためのいろいろ教えてアンケート」をとりくんでいます。中間報告②について記述します。中間報告①については下記を参照してください。
1週間の休みについては1日と回答した仲間は83%にのぼり、おおよそ日曜のみの休みとなっています。これは国交省やゼネコンの全国団体・日建連がめざした週休二日が全く浸透していないという表れです。この背景には日給月給制度などの収入形態も関与しており、ただ休みを多くするだけではなく、産業の構造自体の変化が求められる課題です。収入の問題や、現場の事情など構造自体で休めない実態が如実に反映された結果です。
有給休暇については事業主や請負中心の一人親方は「有給休暇は無い」と返答しています。ただ、制度として取れていないと返答する仲間が、40%近くおり、「無い」と答えた仲間と合わせて85%が休日以外の休みが取れていない現状があります。
家族と趣味に関する時間とお金
家族や恋人、趣味や遊びに関して問うた項目では、時間とお金に関してどちらもないと答えた仲間は半数近くありました。2020年の最賃生活で明らかになったように、低賃金ゆえの高拘束と、自己投資が極端に少ないのが建設従事者の特徴でした。今回の結果でも同様の内容をなぞる結果となりました。
将来への蓄えについては、6割の仲間ができていないと回答しました。多くある産業の中で6割の従事者が貯蓄ができていないのは惨状とも言えます。低賃金、高拘束の現状打開がいまする求められています。