2024年6月17日
在阪大手のゼネコンやハウスメーカーと、全建総連関西地協が要請書をもとに交渉を行う「企業交渉」が開始されたので、京建労の仲間が団長をつとめた3社について速報します。大和ハウス工業㈱では平山委員長が、住友林業㈱では酒井副委員長が、大成建設㈱関西支店では得居副委員長が団長をつとめました。
大和ハウス工業㈱では、熱中症対策については安価で販売する自販機を現場に設置し、対策をとっていると企業側から報告。組合側からは「夏場の就労環境がどうなっているかは従事者として重要な要素。空調服や水分補給も従事者にとっては少なくない金額負担。空調服の支給や水分の無料提供など検討してほしい」とあらためて要望しました。
CCUSに関しては「現場の都合上、カードリーダー設置ではなくアプリによる顔認証システムで対応している」との回答でした。
住友林業㈱との交渉では、現場従事者の「週休2日」「4週8休」導入にともない現場従事者の収入減少がないように求めた項目では、「現状は単価補正は検討していない」と回答。「多くの現場を担当することによって賃金減少につながらないようにしたい」と付け加えました。
技能者育成に関しては「千葉県に大工と左官の専門校を自社独自で設立し、関西にも新たな拠点をつくる予定」と回答しました。
大成建設㈱関西支店との交渉に関して、働き方改革では「発注者との協議の上、適正な工期設定で受注を行うことを徹底している」との回答があり、「関西支店の実績では年末年始やGW、お盆を挟む月ではほぼ100%4週8休が達成できた」とのことでした。
熱中症対策では「夏工期という特別なものは設定していないが、休憩を1時間に1回とるように指導している。飲み物もフリードリンクとして現場従事者にわたすようにしている」と、熱中症による労働災害への対応の説明がありました。
【建築ニュース1248号(2024年7月1日付)】