

2024年7月16日
京建労が運営する全京都建築高等職業訓練校は、7月3日に課外訓練として左京区静市に工房を構える㈲匠弘堂(左京支部)へ行き、宮大工の仕事を見学しました。
㈲匠弘堂では現在、群馬県伊勢崎市にある善應寺からの依頼で、山門の新築工事にとりくんでいます。工房では加工した部材同士を組み合わせる「仮組」が行われており、たくさんの宮大工が作業をしていました。
はじめに山門を設計した社長の横川さんからデザインの要となる「唐破風」の説明があり、現寸図を見たのちに仮組段階の山門を見て回りました。
工房では棟梁の有馬さんが訓練生からの質問を受け、一つ一つ丁寧に回答していました。有馬棟梁はこれから一人前の大工をめざす訓練生たちへ「二つの品質を高めること」を語りました。「一つは作るもの自体の品質を高めなければいけない。もう一つは人間としての品質。お施主さんが『仕事を任せよう』と思ってくれるためにも、大工技術を磨くことと同様に、あいさつや作法にも気を配ること」といった言葉に、訓練生もしきりにメモを取っていました。
【建築ニュース1250号(2024年8月1日付)】
【訓練校の見学会実施中 申し込みは本部担当まで】
全京都建築高等職業訓練校は毎週水曜日を訓練日とし、京都市伏見区竹田の京都府立京都高等技術専門校内の施設で11人の生徒が、建築大工の技能を学んでいます。
2025年度以降に入校を希望される方などを対象とした「授業見学」も行っています。希望の方は京建労本部の訓練校担当・菊池までご連絡ください。