

2024年5月16日
日本国憲法が施行されてから77年を迎えた5月3日、円山公園音楽堂で「生かそう憲法 守ろう9条5・3憲法集会in京都」が開催され多くの市民とともに京建労も参加しました。
雲ひとつない晴天に恵まれた、ゴールデンウイークの最中、京都市内は国内外からの観光客も多く迎える賑わいの中でのとりくみとなりました。
午後1時に開会された集会へは、全体で2000人が参加し、音楽堂をいっぱいにしました。京建労からの参加者は、現地参加が251人となり、宮津支部では事務所に5人が集まり配信を視聴しました。
主催者あいさつで、「憲法9条京都の会」世話人の鎌田論珠さんがあいさつし、「岸田内閣は任期中に憲法改定を実施すると公言しています。裏金問題で危機に立ついま、これまでの内閣がなしえなかった憲法改定を政権維持のチャンスと考えているのではないでしょうか。武器が平和をもたらさないことは、ロシアによるウクライナ侵攻が示しています。日本国憲法を世界に発信し、真の平和の到来を」と話し、同日に全国各地で開催されている憲法集会とも連帯して、日本の平和憲法を守ろうとよびかけました。
神戸女学院大学名誉教授の石川康宏さんは「明日、となりの人に話したくなる平和の話」と題した講演を行い、参加者から「そうだ」の声と大きな拍手の沸きおこる話を披露しました(左下参照)。
集会後には「憲法ウォーク」として、京都市役所前までの道を歩きながら思い思いに持ち寄ったプラカードなどでメッセージを示して、多くの人で賑わう四条通り・河原町通りでアピールしました。
京建労の隊列でも「憲法変えるな、政治を変えよう。平和憲法、今こそ守れ」などのシュプレヒコールをあげました。
いま目の前でロシアがウクライナを侵略し、イスラエルがガザで一方的な大量殺戮を行う事態です。
2017年には国連で核兵器禁止条約が採択され、2021年に発効されました。第2回締約国会議では「核兵器は抑止力にはならない」という文書を、核保有国に突きつけることを決めました。国連の5大国にだけ拒否権などの特権があるのを何とかしよう、国連総会に法的権限を与える方向でも国連の民主的改革がすすめられています。我々が主権者として大きな責任をまぬがれないのは、この国の政治の問題です。
世界が平和に向けて一歩ずつ前進をとげている時に、この国の政府はイスラエルへの批判を明確にしません。核兵器禁止条約には背を向けています。すすんでアメリカの軍事的下請国家になっていきます。
憲法には「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有す
【建築ニュース1246号(2024年6月1日付)】