2022年2月2日
【本部・村瀬書記次長】
1月18日、京都府版「応急仮設住宅図面・施工・管理研修会」を開催、57人が参加しました。災害時にこの研修を受けた主幹事工務店と技能者が協力し建設現場での段取りや工程をスムーズにすすめることができれば、災害時に応急仮設木造住宅を迅速に建設することができ、被災者への応急仮設住宅の早期提供につながると、京都府建設交通部住宅課・坂本参事があいさつしました。
研修に先立ち、全建総連・高橋住宅対策部長を講師に「木造応急仮設建設住宅における『労働者供給事業』の意義」をテーマに学習会を開催、技能者20人を含む29人が参加しました。応急仮設木造住宅の建設には大勢の技能者(大工)の働き手が必要になり、京建労を通じた「労働者供給事業」を行います。いつおこるかわからない大規模災害に備え、あらかじめ仮設住宅建設に協力いただける組合員の登録をすすめることが重要とよびかけられました。2022年4月から、建設キャリアアップシステム(CCUS)のレベル判定システムを活用した、レベル別賃金が実施されることも報告されました。
また、熊本地震や豪雨災害で、実際に「応急仮設木造住宅」を建設した3人の仲間からの経験報告も行われました。
なお、職業安定法第44条に基づき、労働組合が厚生労働大臣の許可を得て行う、応急仮設木造住宅建設の労働者供給の主な労働条件(2022年4月~)は次の通りです。
賃金(大工職のCCUS「レベル4段階」別) 日額2万3000円・2万6000円・2万9000円・3万2000円
県内交通費 日額1000円
労働時間 午前8時~午後6時(片付け時間含む。休憩120分)
【建築ニュース1197号(2022年2月1日・15日付)】