2018年1月3日
伏見支部に所属する日笠さん(32・設備)は3人の労働者を抱える法人事業主です。2017年度から本部青年部長をつとめ、現場に組合にと活躍する若手事業主です。
「労働者や応援の仲間の仕事を確保していかなければならないので、いつも緊張感を持って仕事を請けています。でもそれがやりがいでもあるんです」と話す日笠さん。26歳のときに設備会社を退職し、個人事業主として仕事を請け負うようになりました。
労働者時代に低賃金で早朝からよる遅くまで働いていた実情に疑問を感じて「早く仕事を覚えて、成果に見合った収入を得たい」と真剣に仕事に向き合い、独立へとつなげました。
2017年に法人を設立し、多くの現場を行き来する毎日ですが「決してまっすぐすすんできたわけではない」と話します。「多額の不払いや労働者の離職など、大変な時期もありました。事業主の先輩や京建労から営業や制度にかかわることを学び、チャレンジを続けました。建設業は決してあまい業界ではないので、学ぶことをやめてはいけないと思っています」と自身の信念を語ります。
続けて日笠さんは「社会保険の加入対策がすすみ、建設業の中で『勤める環境』が整いつつあります。私たちの努力しだいでは今までのイメージを打ち破り、ちゃんとした就職先として若者に選んでもらえる時代が来ると思うんです。なんせこの業界は夢がありますから」と未来も見据えます。
日笠さんは青年部長に就任し、学習会や建設青年の実態アンケートなどにも意欲的にとりくんでいます。「青年部は出会いの場所。同世代の仲間たちと良い業界にしたいと思っています」と笑顔で話しました。
【建築ニュース1115号(2018年1月1日・15日付)】