2022年4月8日
3月11日、東日本大震災・福島原発事故の発生から11年が経過しました。「3・11」以降、全国で原発反対の運動が大きくなる中で、京都では「バイバイ原発きょうと」が毎年3月初旬に開催され、京建労はそのすべてに参加してきました。
2022年の「バイバイ原発3・12きょうと」は、京都府全域に「まん延防止等重点措置」が発令されている期間中となったために、参加規模を縮小して、支部事務所でのライブ配信視聴での参加も推奨してとりくみました。
当日の参加者は全体で1200人。京建労からの会場参加は82人で、多くの支部ではリモート参加となりました。
集会はオープニング企画として「京都うたごえ協議会」の歌と演奏でスタートし、6人の政党代表があいさつしました。
講演では京都大学複合原子力科学研究所の今中哲二さんが「福島の放射能汚染と福島原発の後始末」と題して「11年前に東電や政府がいかにでたらめで無責任なことをやっていたかを思い出していただきたい」と話し、原発事故の際に作られた基準や法律を「ご都合主義」と批判しました。
その後、4人が報告とスピーチを行い、福井県若狭町在住の石地優さんは「地図を見てみると、京都府は、高浜原発の50㎞圏内に3分の2ぐらいが入っているように見える。福井県は5分の1ぐらいしか入っていない。高浜原発の本当の地元は福井ではなく京都ではないかと思っています」と参加者に語りかけました。
集会は「地震列島・日本、高浜原発などの老朽原発をはじめ、すべての原発の再稼働をやめさせよう」などの決議を採択して閉会し、感染対策のためデモは行われませんでした。
【建築ニュース1201号(2022年4月15日付)】