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写真で振り返る京建労の歴史【第2回】/「職人の命綱」日雇健保擬制適用廃止

2025年5月7日

京建労設立から75年。「写真でふり返る京建労の歴史」第2回は日雇健康保険廃止とのたたかい。
今回からこの特集を「踏まれるほどに根を強く」と改名しお伝えします。


1954年に京都府より適用事業所の認可を受け、勝ちとった日雇健康保険は、当初は不十分な制度内容であったため、「われわれの唯一の社会保障である」と位置付け、積極的に改善要求の運動にとりくんだ結果、60年代前半までは制度改善がすすみました。
1964年3月、政府・厚生省は、赤字を理由に「日雇健保の廃止」を打ち出し、以降、保険料の大幅な引き上げや、一人親方は加入させないなど「廃止に等しい」大改悪攻撃を繰り返し行ってきました。京都では全日自労などとの共闘組織が結成され、70年までに府的規模の大集会を13回も開催。特筆すべきは、69年3月3日、京都府庁の中庭で行われた「1万人集会」。8000人が参加し、蜷川知事も「皆さんと共に、命を無視する力には、知事としても断固としてたたかい抜く」と激励しました。また同年4~7月にかけて京建労は、のべ615人の上京団を国会に派遣。舞鶴支部が組合員のカンパによってバス2台で上京団を派遣するなど、歴史的な大闘争を展開しました。

たたかいは、日雇健保の廃止を許さず、改悪案の国会提出を断念させ、国会上程を許しても二度にわたって廃案に追い込みました。しかし、1970年5月13日、二度目の廃案を勝ちとった翌日、厚生省は一片の通達で擬制適用を廃止するという“報復措置”を強行。一方的に擬制適用をとり上げられ、京建労は1万1500人から6800人へと組織を半減させる手痛い打撃を受けることになりました。(次回、国保組合設立へ)

【建築ニュース1266号(2025年5月15日付)】

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