2023年8月3日
3年以上に及んだコロナ禍の中にあって、組合活動で大きな変化を求められたのが分会活動です。京建労の基礎的な組織である分会活動の活性化を目的とした、「第4回分会活動交流集会」が7月23日にガレリアかめおかで行われ、すべての支部から分会活動家など171人が参加し、活発な意見交換が行われました。
詰めかけた分会代表を前に村瀬書記長から開会趣旨の説明と基調報告が行われ、「分会が抱える課題を交流し、活性化をはかるとともに、実践例に学びながら前進をはかることを目的として分会活動交流集会を企画しました。団塊の世代の仲間が順次75歳をむかえていく中で、世代的継承とともに分会活動の継承も必須の課題となっています。コロナ禍を経て家族向けのレクなども各所で再開されています。次世代との接点を最大限意識し、新しい仲間が主体的にかかわる楽しい組合活動をつくっていきましょう」と活発な議論を仲間に求めました。
続いて東京土建中央副執行委員長の石川さんから「基礎組織の活性化と人づくり」と題した記念講演が行われました。(下記参照)
分会のとりくみ紹介では、乙訓支部大山崎分会と西京支部福西分会の動画が上映されました。大山崎分会では次世代仲間が中心となって運営された分会総会のようすが、福西分会では地域の会館を借りて行われた住宅デーのようすがインタビューも交えて上映されました。
分散会では11のグループに分かれて、抱えている課題や悩みを交流。次世代の仲間が分会で活躍できる環境づくりとは何かなど、積極的な意見交換が行われました。最後は出口組織部長から増勢めざしたよびかけが行われ、団結ガンバロウで締めくくりました。
【東京土建中央副執行委員長・石川さん】
東京土建でもここ数年、地域の役員不足や高齢化が目立つようになり、「後継者がいない」や「育たない」などさまざまな問題があり、コロナ禍によってより深刻な課題となりました。
後継者不足に関しては、ベテランの活躍が必要不可欠な課題であり、交代するのではなく次に繋げるためにも「元気なうちに一歩下がって、若手を支えてほしい」と伝えています。出てきた若い世代の人がいたのなら、サポートして意見を聞いてあげてほしい。もし若い人が間違ったことを言っていたのならそこはベテランの経験でその都度修正してほしいとお願いしています。
京建労でも仲間ふやし月間がとりくまれているように、東京土建でも仲間ふやしの集中期間を設けています。仲間ふやし月間は文字どおり、組合員をふやす期間であるわけですが、運動の協力者をふやす月間でもあるのです。多くの仲間に「一緒に頑張ろう」と運動への参加をよびかけましょう。
また組織は何もしなければどんどん減ります。今の組織を維持し、メリットを守るためにも組織拡大は必須の課題です。組合加入対象者が見つからない時など、弱音を吐いてしまうときもあるかもしれませんが、仲間の前では弱音を吐かないことが分会運営では重要なことです。仲間はちゃんと役員さんの姿を見ています。強い心をもってみんなで運動をつくっていくことが大切です。
最後に組合を良くするのも悪くするのも自分たち次第だということも忘れてはいけないことです。みんなが頑張れば必ずいい組織ができあがります。そして自身の後継者は自身がつくる。難しい課題ですが連帯してともに頑張っていきましょう。
【建築ニュース1230号(2023年8月15日・9月1日付)】