2024年8月2日
物価上昇がとどまるところを知らない。建設資材関係も値上がり、ガソリンは高止まりのままだ。卵の全国平均価格は2020年1月に比べて倍加。ほかにも多くの食品が値上がりしている▼今夏も危険な猛暑といわれているのに、電気やガスの料金も上昇している。すでに一定の所得がある後期高齢者の医療費負担は2割となり、介護保険料の基準月額もふえている。私たち庶民のくらしは苦しくなる一方だ。定額減税があったとしても4万円が1回きり。私たちの生活赤字は到底埋まらない▼自民党の国会議員が「選挙にはお金がかかる」と裏金をせっせとこしらえていたが、苦しい懐事情の国民生活を彼らはどう見ているのだろうか。政治資金規正法の改正案は成立させたが、企業・団体献金は生かしたまま。つまりお金を集める抜け道は堂々と残っているのだ。これのいったいどこが「政治活動の自由と政治資金の透明性の両立」なのか。国民は怒りをもって彼らに審判をくださねばならない▼政治資金にかかわる今回の騒動で、自民党と公明党には自浄能力がないとわかった。法案成立に力添えした日本維新の会も同様だ。来る国政選挙では、この3党は国政の場から退場させなければならない。(清)
【建築ニュース1251号(2024年8月15日・9月1日付)】