2024年6月17日
第72回定期大会が無事終わった。2日間にわたり計315人の参加で、活気に満ちた大会だった▼全体会討論ではたくさんの発言があり、その中で印象に残っているのは組織強化や役員づくり、次世代の参加などどこの支部も苦労している点だ。人と人のつながりの大切さも、現代社会にとっては難しくなりつつあるということも実感した。この課題は組合組織だけではなく、最近感じていた地域のつながりについても重なって見えた▼私は地域で体育振興会の役員をしているが、町内会に入らない家庭も多くなっている。町内の組長をしていた時に、引っ越し間なしのご家庭に町内会の案内でうかがうと、「何の意味があるのか」と問われた。戸惑いながらも私なりに説明をしたが、「結構です」と断られてしまった▼それぞれが孤立しがちな現代にあって、ネットでの情報収集と、スマホとスマホをつなぐコミュニケーションが主だった手段。もし災害がおこりライフラインともいえるネットが不通になった場合、私たちは助けあうことができるのだろうか。「今の時代」という言葉に逃げるのではなく、人と人とのつながりの大切さと向きあい、子どもたちにも伝えていけたらと思う2日間だった。(忠)
【建築ニュース1248号(2024年7月1日付)】